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【こんな映画でした】115.[ザ・シークレット・サービス]

2021年 9月21日 (火曜) [ザ・シークレット・サービス](1993年 IN THE LINE OF FIRE アメリカ 128分)

 ウォルフガング・ペーターゼン監督作品。クリント・イーストウッド主演だがもう62歳くらいか。レネ・ルッソ(撮影当時38歳)、4本目。原題の「LINE OF FIRE」には「攻撃にさらされる場所」という意味があるようだ。大統領警護の第一線・最前線ということか。

 本作はケネディ大統領暗殺が伏線にあるとは、驚きであった。このときのSPとして大統領を守れなかったということがトラウマになっている主人公が、今一度、その職に復して仕事をするというもの。

 ケネディ暗殺に関しては、深くは触れてないが、やはり彼らSPの責任は問われたのだろう。職に復したフランクが他の三人とともに、大統領の車の四隅をともに駆け足で走りながら警護している。もう年のせいで息が切れている様を描くのだが、実は1963年のケネディ暗殺の際はそのようなやり方をしていないのが実写フィルムで挿入されている。フランクが提案したが採用されなかった、と。
 事実は分からないが。ともかく警護の仕方が違っていたようだ。つまりケネディ暗殺の際には車の周りにはSPはいなかったようだ。

 暗殺者はジョン・マルコビッチが演じる。指紋が検出されるが、極秘としてフランクたちには知らされないことに。つまり暗殺者は元CIA職員であった。それも「暗殺」担当の。事実は分からないが、ありそうなことだ。そんな彼が結局は国家に裏切られたと知り、大統領暗殺を図るというもので、なかなか考えられたストーリーである。

 あと女性捜査官とのちょっとしたラブロマンスもあり、家ではテーブルの上にマイルス・デービスのCD。バーでは彼がピアノを弾くシーンも。「アズ・タイム・ゴーズ・バイ」もあったような。

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