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【こんな映画でした】428.[野性の少年]

2022年11月29日 (火曜) [野性の少年](1970年 L' ENFANT SAUVAGE THE WILD CHILD フランス 85分)

 フランソワ・トリュフォー監督作品。少年をジャン=ピエール・カルゴル(撮影当時12歳)。ゲラン夫人をフランソワ・セーニエ(撮影当時42歳)。教育をするイタール博士をトリュフォー自身が。

 “アヴァロンの野生児”の映画化。果たしてこのヴィクトールと名付けられた少年が幸せだったかどうか、とまず考えさせられる。学者は、その研究の好材料として文明化させようとするのだが、そもそもそれが傲慢な考え方なのかもしれない。

 ヴィクトールが黒板に○を書き出したのを見て、これが人間と動物の違いなのかもしれないと思った。人間が動物と違うとしたら、このような創作活動があるからかもしれない。動物からしたら無駄なことだろう。食べることが生活のすべてなのだから。

 なおこの少年(発見時11.12歳)は、推定40歳くらいまで生きたとのこと。

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