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【こんな映画でした】556.[グランド・ホテル]

2020年 3月10日 (火曜) [グランド・ホテル](1932年 GRAND HOTEL アメリカ 112分)

 エドマンド・グールディング監督作品。とても褒められている映画だが、今の私にはいまいちだった。いろんなエピソードを組み込んであるところに特色があるそうだが、いま一つ乗れなかった。やはりメインストリームがあっての方が、私には良いようだ。

 一人の主人公である男爵(ジョン・バリモア)がラストで殺されてしまうという、ハッピーエンドでないところも不思議だった。アメリカ映画なのに。

 主演女優はグレタ・ガルボとジョーン・クロフォードの二人で、結局、二人が同時に出るシーンはなかったわけで、それはそれで面白かった。人気というか好みが別れるところだろう。私はいずれもそんなに好みではない。中立といったところ。

 不可解と言えば、男爵がそのとりあえずの借金が5000マルクであり、ギャンブルで8000マルクまで儲けているのだから、そこで止めて、と思えるのにそうしなかった。それはその余命幾ばくもないとされた会社員のためにわざと負けてやったのか、とも。さらに部屋でその会社員のサイフを拾い、一旦は懐に入れるのだが、返してやる。最終的に殺されるというのは、やはり不可解だ。

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