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【こんな映画でした】5.[サウンド・オブ・ミュージック]

2011年11月18日 (金曜) [サウンド・オブ・ミュージック](THE SOUND OF MUSIC 174分 アメリカ 1964年)

 久しぶりに(2000年1月3日の3回目以来)全編を、それも授業で生徒たちと一緒に観る。私が最初に観たのは高校生のころ(1966年8月8日)だから、すごいものだ。当時と今とでは、もちろん見方も変わっているのだが。あるいは当時は気が付かなかったことに気が付いたりということもあるだろう。

 年も取り今や感動の度合いこそ低いけれど、作り方はやはり上手いなと思わせられる。トラップ大佐役とマリアの結婚式のあと、急転直下ナチスの旗がはためく街のシーンに転ずるのだが、その間の取り方とチルトダウンしてナチスの旗を見せるところなど上手いなと思う。

 ナチスドイツの酷さを描く宣伝映画でもあるので、100%のめり込まない方がいいだろうが、高校生の時にはすっかり感動していたのだと思う。今でも戦争というものを知るための学習の映画として観る価値は十分にあるだろう。

 トラップ大佐役のクリストファー・プラマーは当時三十五,六歳ではないか。やはり若すぎる。しかし私など、彼の映画はこれしか知らないわけで、面白いものだ。



2018年 3月 6日 (火曜) [サウンド・オブ・ミュージック](1965年 THE SOUND OF MUSIC 174分 アメリカ)

 久しぶりに少しだけ、オープニングだけ観てみようと思ってDVDをセットしたところ、とうとう最後まで観てしまった(5回目となる)。上手い作り方だということ。

 最近では2011年にも観ている。DVDというのは便利なもので、ちょっと見逃したところをすぐさま戻して確認できる。いくつか発見があった。何度観てもそのつど何か発見があるのかもしれない。

 それにしてもやはりスイスの山岳地帯の天気はあまり良くないようだ。映像の中でも青空は本当に少ない。

 ナチスの旗などはそれほど数多くは出てこないが、それでも見ていてあまりいい気はしない。


 調べてみると長女役のシャーミアン・カーが2016年に亡くなっていた。若い頃に観た映画俳優が、年老いて亡くなっていくのは仕方がないことだが寂しいものだ。
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このコラム「【こんな映画でした】」は。――映画を観たら、何かを感じ、何かを考えます。そんなことのメモ、――それがこのコラムです。2022年 2月


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