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【こんな映画でした】4.[クジラの島の少女]

2021年 4月29日 (木曜) [クジラの島の少女](2002年 WHALE RIDER ニュージーランド/ドイツ 101分)

 ニキ・カーロ監督作品。二作目。マオリ人の女性監督。言うまでもないが登場人物も皆マオリ人ということになるのかもしれない。本筋から外れるが、あの鯨は本物だったのかと、気になった。

 何と言っても子役(当時11歳という)パイケア役のケイシャ・キャッスル=ヒューズが良い。今はもう30歳になるが。祖父役はラウィリ・パラテーン。

 マオリ族という人たちの生活の一端が描かれている。族長がその伝統を守るために男の後継ぎを欲しがるところはいずこも同じだ。そこに生まれてきた女の子の大変さとそれに屈せず戦う姿を。このときの彼女の表情が良い。

 最終的に男女差別を超えて、パイケアをその後継ぎにするようだが、実際はどうだったのだろうか。まだまだ女性には厳しい社会が世界中で継続中である。もうこの映画から20年が経とうとしているのだが。


 このコラム「【こんな映画でした】」は。――映画を観たら、何かを感じ、何かを考えます。そんなことのメモ、――それがこのコラムです。2022年 2月


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