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【こんな映画でした】320.[アリスのままで]

2018年11月15日 (木曜) [アリスのままで](2014年 STILL ALICE 101分 アメリカ)

 リチャード・グラツァー監督作品。出演はジュリアン・ムーアに、アレック・ボールドウィン。偶然見つけたのだが、これは『明日の記憶』(荻原浩)の女性版と言えるか。やはり50代。若年性アルツハイマー。

 途中に織り込まれた、認知症に関する会でのスピーチは感動的だ。その後ますます記憶が失われていき、あらかじめパソコンに入力してあったいざという時のためのフォルダーを彼女が開く時、ドキッとさせられた。睡眠薬の多量摂取により自殺を図ろうというわけだから。幸いそれは回避され、引っ越しをし、二女とのやりとりの中で映画は終わる。

 その先は描かれてないが、何もかも分からなくなり衰弱して亡くなっていくことになるのだろう。いまだどうしようもない病気の一つである。

 なお原題の「still」は形容詞・副詞・動詞であり、それぞれに意味が通るようになっているようだ。原作の翻訳書にも『静かなアリス』と『アリスのままで』の二種類が出版されているようだ。

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