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【こんな映画でした】254.[恋するベーカリー]

2021年10月21日 (木曜) [恋するベーカリー](2009年 IT'S COMPLICATED アメリカ 120分)

 ナンシー・マイヤーズ監督作品。三作目となる。原題は「こじれている、込み入った、複雑な、入り組んだ、分かりにくい」といった意味。邦題の「恋するパン屋」とはこれ如何に。何とも不可解だ。

 主演はメリル・ストリープであり、彼女の独壇場か。彼女も男たちに振りまわされるが、男たちもそういうことに。結婚生活19年、離婚して10年の元夫婦が再会して「込み入った」ことになる。

 もっともやはり一度別れたものは、そうは簡単に元には戻れないということだ。愛の片鱗が残っているかも、と淡い期待をしているようだが、それ以上に共に生きていくうえでの支障があったから離婚したわけで、やはり復縁は無理というもの。

 三人の子どもたちがいるが、彼らも突然の父親の出現に困惑する。10年の父親なしの生活が定着しているからだろう。あるいは、所詮、人間にとっては母親だけが最低限必要であって、男親はさほどの存在ではないということか。

 この映画でも元夫・元父親の身勝手さが描かれている。男はダメだな、と思わせられる。これも女性の監督が描くからだろうか。

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