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【こんな映画でした】413.[カサノバ](2005年)

2022年12月 2日 (金曜) [カサノバ](2005年 CASANOVA アメリカ 111分)

 ラッセ・ハルストレム監督作品。3作目となる。この映画は題名を聞いただけで引いてしまう(私だけかも)ものだが、観てびっくり。こんなに真面目な内容であるとは。それと果たしてこの「ジャコモ・カサノバ」という人物は、実在の人物なのか、はたまた虚構の何人ものモデルがいた人物を一人に仮託して描いているものかどうか。

 オープニングシーンでは、老年のカサノバが手記を記しながら意味深のことを言うのだが、そのカサノバと、作中で活躍するカサノバとはどうやら別人であることが、最後まで観て初めて分かる仕掛けになっている。

 カサノバの最後の愛の対象となったフランチェスカをシエナ・ミラー(撮影当時23歳)、[アメリカン・スナイパー]で観ている。カサノバはヒース・レジャー(撮影当時26歳)、惜しくもこの映画の三年後2008年に28歳で亡くなっている。授業で使った[ROCK YOU! [ロック・ユー!]]・[チョコレート](いずれも2001)と[アイム・ノット・ゼア](2007)で観ているようだ。

 ジェレミー・アイアンズが嫌味な役(司教)をやっている。カトリック批判ともとれなくもないようなことを言わせている。

 果たしてカサノバは、女色を漁るだけの人間だったのだろうか。「真実の愛」という言い方をさせているが、それを求めてもなかなか得られないために、いろんな女性にあたっていたのかもしれない。

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