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【こんな映画でした】201.[群衆](1941)

2019年12月21日 (土曜) [群衆](1941年 MEET JOHN DOE アメリカ 122分)

 もし私が在職中にこの映画を観ていたら、授業に使ったことだろう。悔しいけど感動物。ラストシーンでは震えが来た。何とも上手い作り方だ。上手いとしか言いようがない。監督はフランク・キャプラ。太平洋戦争中は反日映画というか、アメリカの国益のための宣伝映画を作っていたことで私は知っている監督であった。既に[或る夜の出来事](1934)・[素晴らしき哉、人生!](1946)を観ている。イタリア出身の人とか。

 主演はゲーリー・クーパーで、私の中では彼は西部劇のイメージしかなかった。[アラバマ物語](1962年)同様なかなか上手いものだ。相手役の女優バーバラ・スタンウィックは達者な人だ。[深夜の告白](1944)で観ているが、覚えていない。

 大衆というか、人々の心の移ろいやすさ・操作されやすさ、それを利用しようとする政治家や実業家たち。隣人愛という精神でみんなを糾合できるものだろうか。たちまち愛国心の発揚・昂揚に使われてしまうのではないか。難しいところだ。

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