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【こんな映画でした】206.[コンドル]

2020年 3月24日 (火曜) [コンドル](1939年 ONLY ANGELS HAVE WINGS アメリカ 121分)

 ハワード・ホークス監督の作品。これからもいくつか観ていく予定。ケーリー・グラント主演で相手役はジーン・アーサー。小さな飛行機で郵便などを運ぶ仕事をする人たちの人間模様を描く。

 そこにジーン・アーサーとリタ・ヘイワースが色を添える。基本は男たちの話。飛行機の飛ぶシーンは、今からすればチャチ。それでもそれなりに楽しめる。洒落たセリフのやりとりやアイテム(両面とも「表」のコインとか)が出てくる。

 ここでは悪人は出てこず、せいぜい悪役(リチャード・バーセルメス)で、彼も理由なく、みんなから疎まれる行為をしたのではないと最後に分かるようにしている。ある種の和解を成立させている。

 そういう意味で、人は亡くなりはするが、これもハッピーエンドというべきだろう。ラストシーンはジーン・アーサーのアップで、暗転する。

 邦題は作中に出てくる本当の(?)鳥のコンドルで、飛行機にぶつかりガラスが割れるシーンがある。原題はシャレてるというか、いろんな意味合いがあり、深いものがあるようだ。

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