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【こんな映画でした】233.[デデという娼婦]

2020年12月29日 (火曜) [デデという娼婦](1947年 DEDEE D'ANVERS フランス 86分)

 イヴ・アレグレ監督作品。主演のデデはシモーヌ・シニョレ、撮影当時26歳。何とも言えない魅力がある。ある種の言い方をするなら「男好き」のする感じか。格段に美人というのでもないが、哀愁を帯びた顔にホロリとさせられるようだ。なお店の主人ルネをベルナール・ブリエ。格好いい役だ。

 ここでは娼婦とはいえ、まずは酒場で酒を飲む相手をし、一緒に踊るというのが仕事のよう。そしてその後、仲良く(?)なれば、しっとりした時間を過ごすことになるようだ。そんな港町の庶民相手のお店が舞台。

 それにしても「ひも」というのは世界共通なのか(?)。女性の弱みを握って、あるいは言葉巧みに言い寄り優しくして、いずれ収奪していく。カネに汚く、女性に暴力を振るうところもひもという男の通有性なのだろうか。

 どのような結末を迎えるのかと、ひやひやしながら観ることになる。やはりハッピーエンドにはならないのが世の常か。それにしてもラストシーンの復讐のやり方はどうなのだろう。あれではマルコは死んではいないかもしれない。

 解説には「娼婦のデデは、ある日、波止場で見かけた貨物船の船長フランチェスコと恋に落ちる。デデが働く店の主人ルネは、デデに金を無心するマルコを追い払い、二人の恋に協力しようとするが……。」、と。

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