【こんな映画でした】412.[母べえ]
2010年 3月16日 (火曜) [母べえ](2007年 日本 132分)
山田洋次監督作品は意外と観ていない。[下町の太陽][幸福の黄色いハンカチ][遥かなる山の呼び声 ]ぐらいか。今作は吉永小百合主演もさることながら、私のお気に入りの志田未来が出ていたことに気がついて観ることに。
このところ見終わって涙するような映画を観てなかったせいか、母べえこと吉永小百合が老齢で亡くなるシーンでは涙が出てきた。またそのときのセリフがいい。普通なら死んで先に逝ってしまった人たちと天国で会えるね、というわけだ。ところが母べえには「生きている間に会いたかった」と言わせているのだ。それが真実だろう。戦争で理不尽にも命を奪われた人たちとのことである。十分に反戦映画であった。
*
一つ。1941年12月8日の朝の臨時ニュースは本物の録音ではなく、映画用に新たに作ったもののような気がする。その理由は、「米英軍」と言わずに「アメリカ・イギリス軍」と言っていたから。そういうバージョンも1941年12月8日のニュースにあったのかもしれないが。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?