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【こんな映画でした】473.[ひまわり]

2022年 8月31日 (水曜) [ひまわり](1970年 I GIRASOLI SUNFLOWER イタリア 107分)

 ビットリオ・デ・シーカ監督作品。1970年10月 9日に梅田スカラ座で最初に観ている。その後、DVDを入手して観たが、どうもその画質の悪さが気に入らず、今回ブルーレイディスクを購入。ただ結論から言うと、あまり差はなかった。圧倒するほどには美しくはなっていない。つぶれているところが、ややクッキリ見える程度か。今後を期待したい。

 この悲劇的な映画の前段には二人の熱々のシーンが30分あり、そこからロシア戦線に送られて行く、という構成になっている。その後の年月のせいでソフィア・ローレンも一気に老けメイクとなり、出征してからの時間の流れを感じさせる。

 ようやくロシアでアントニオ(マルチェロ・マストロヤンニ)を見つけたとき、彼は既に結婚していた。その相手はまだ可愛らしいといえるリュドミラ・サベリーエワ(撮影当時27歳)であった。

 映画としての作り方の上手さもあらためて気が付いた。場面転換やライティングなど。

 かつてツイッターに「2017年 8月16日 (水曜) T407 映画[ひまわり]
映画[ひまわり](1970年)。新婚すぐに徴兵された夫は戦後も帰ってこず。平原いっぱいに咲き乱れる向日葵の中を、夫を探し求める妻の悲愴な表情。美しい風景と美しい音楽が、戦争の無惨さを表現して余りある作品だ。妻をソフィア・ローレン、夫をマルチェロ・マストロヤンニ。音楽はマンシーニ。」と書いた。

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