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【こんな映画でした】676.[ニキータ]

2020年 9月 3日 (木曜) [ニキータ](1990年 NIKITA フランス 117分)

 何とも凄まじい内容。一言で「国家悪」とでも言えるか。それに利用される個人。どこの国にもこのような組織があり、それに大金(税金)がつぎ込まれているのだろう。フランスも然り。もちろん日本も然りであろう。アメリカやイギリスは公然の秘密ということか。

 後味の悪い映画だが、今の社会の裏側というものを、ある意味、指弾するものであろう。監督のリュック・ベッソンは[ジャンヌ・ダルク]を観ている。

 主演のアンヌ・パリローは、この撮影当時30歳。凄まじい演技である。辻邦生はこの主演女優の力を褒めている。つまり私がこの映画を観る切っ掛けとなったのは、氏の『美しい人生の階段 映画ノート'88~'92』(1993年)と『幸福までの長い距離』(1997年)に紹介されていたからである。
 なおジャンヌ・モローもちょい役で出演していた。

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