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【こんな映画でした】728.[オードリー・ヘプバーンの初恋]

2021年 7月20日 (火曜) [オードリー・ヘプバーンの初恋](1951年 SECRET PEOPLE アメリカ 94分)

 ソロルド・ディキンソン監督作品。主役マリアはヴァレンティナ・コルテーゼ、撮影当時27歳。相手役ルイをセルジュ・レジアニ、撮影当時28歳。マリアの妹ノラをオードリー・ヘップバーン、撮影当時21歳。

 内容はおよそ邦題とはかけ離れたシリアスなもの。原題から想像されよう。要するにテロ組織の人々、ということになるか。もともとはある国の独裁者に対する平和的な反対運動であったようで、マリアたちの父親がその中心となっていたようだ。

 ところがその父親が暗殺されてしまい、ルイたちは過激なテロ行動に方針転換したようだ。イギリスにやって来、新生活を始めた姉妹だが、休暇でパリへ。そこで死んだと思われていたルイと再会。マリアとルイは昔、恋人どうしだったのだ。

 ロンドンに戻ると、追っかけるようにルイもやってくる。そしてついに彼が、マリアに会いに来た本当の理由が分かることに。仲間に引き入れるためであった。と、続くが内容の不自然さがどうしても気になった。ラストシーンも結局、ルイは逮捕されたのか、逃げおおせたのかよく分からないままエンドロールに。

 これではあまり一般に流布というか、人気を博した映画とは言えないだろう。あえて言うなら、政治的に反対であってもテロはダメだ、といったことか。なお作中、オードリー・ヘップバーンはバレエを踊る。

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