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【こんな映画でした】107.[ラブリーボーン]

2018年 4月10日 (火曜) [ラブリーボーン](2009年 THE LOVELY BONES 135分 アメリカ/イギリス/ニュージーランド)

 ピーター・ジャクソン監督作品。主役のシアーシャ・ローナンがとても良い感じだ。映画というものが、そのキャスティングによって良いものになるというのがよく分かる。ただ、内容はやや辛い。14歳の12月に殺されてしまうというのだ。その後、殺されたスージーが案内人(?)として、ストーリーを展開していく。

 若くして、理由なくして命を奪われることの理不尽さを描いた佳作といえるか。いつまで経ってもなくならない性犯罪と、その結果としての殺害。しかも被害者のほとんどは若い女性たちである。この作品では6歳から14歳のスージーまでの数人が、その殺された実例として登場する。

 犯人は顔見知りの近所の男性であった。さすがに見知らぬ人には、誘われてもついていかないからだ。人間の善性しか知らない子どもたちを、恐怖に陥れ、殺害するなど許されるものではない。しかし、これが根絶されることはないだろう。

 スージーが天国と地上との境目に存在(?)しているシーンは、CGで描かれるがその発想・表現が面白い。誰も見たこともなく知ることもない世界である。ひとえに想像するしかない。その結果としては、大体私たちの想像の範囲内に収まるようだ。

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