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【こんな映画でした】227.[犯罪河岸]

2020年 9月11日 (金曜) [犯罪河岸](1947年 QUAI DES ORFEVRES フランス 106分)

 アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督作品、2本目。ミステリー。最初はミスリードされたが、途中で気が付けるように作られている。そのあたりは見事というべきか。どうしてもヒッチコックと比較してしまう。

 ヒッチコックの場合、最初に犯人を出してしまうこと、そしてテンポが良いことが特色であるとすれば、クルーゾーの場合はいずれもその逆の感。それぞれでいいのだが、クルーゾーの場合はどうしても行き着くまでに時間が掛かってしまう。

 主役女優シュジー・ドレールはルキノ・ヴィスコンティ監督作品[若者のすべて](1960)にも出ていたようだ。夫役のベルナール・ブリエは[北ホテル](1938)に。二人の親友ドラ役はシモーヌ・ルナン。なかなか良い感じ。

 そして刑事役が渋い。ルイ・ジューヴェで撮影当時60歳。[舞踏会の手帖](1937)・[北ホテル]に出ている。[旅路の果て](1939)もまもなく観る予定。

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