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【こんな映画でした】476.[マネーモンスター]

2022年10月22日 (土曜) [マネーモンスター](2016年 MONEY MONSTER 99分 アメリカ)

 二回目となる。結構、忘れていたので、こんな内容だったのかと改めて感心する。ジョディ・フォスターの社会意識の高さというか、真っ当な人だと思わせられた。一度目は2016年 6月25日 (土曜)に観ており、次のようにメモしていた。

 ジョディ・フォスター監督作品。来日して宣伝のためにテレビ出演していたのを観た。ということでその映画を観てきた。さすがというか、アメリカ映画の底力というか、レベルの高さを思い知らされる。やっぱり上手いな、と思わせられる。

 あえて一つ難点を言えば、ラストで犯人が射殺されるのだが、それまでの前提である犯人の手から起爆装置が離れたら爆弾が爆発するというのが消えていたようなのだ。私の思い違いかもしれないが。
 それにしても一気呵成に畳みかけるように見せていく手腕は、大したものだ。内容的にも感動ものであった。

 犯人のカイル役はジャック・オコンネル(撮影当時26歳)で熱演と言えるだろう。初めて。ジョージ・クルーニー(撮影当時55歳)はやはり貫禄か。ジュリア・ロバーツ(撮影当時48歳)も同様。上手いものだ。だが何と言っても褒められるべきは、このような作品を作ったジョディ・フォスター監督ということになるだろう。

 「あえて一つ難点を言えば、ラストで犯人が射殺されるのだが、それまでの前提である犯人の手から起爆装置が離れたら爆弾が爆発するというのが消えていたようなのだ。私の思い違いかもしれないが。」と一回目を映画館で観た時に書いているが、これはやはり私の見落としであった。二回目に観て分かった。テレビ局から外に出て移動していく際に、カイルはリーにコソッと実はニセモノだと言っていたのだ。ある程度の信頼関係ができていたからだろう。

 ということでその起爆装置を、リーが「よせ」と言ったにもかかわらず、達観したかのようなカイルがウォルト(アイビスのCEO)に向かって放り投げる。その瞬間、射殺されてしまう。このような強烈な社会批判の映画であるから、ラストはこうせざるを得ないだろう。

 そもそも論でいくと、ピストルなど凶器を持って「殺すぞ」との意思表示をした時点で、同時に自らも殺されるという条件におかれるわけだ。妙な言い方だが、対等なのだ。だから簡単に殺すなと言うことは、それこそ今流行の言い方「一方的」にハンディを背負うことになるのだ。

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