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【こんな映画でした】11.[脱走山脈]

2022年 1月11日 (火曜) [脱走山脈](1968年 HANNIBAL BROOKS イギリス 102分)

 1980年10月8日に映画館で観て以来、何とかもう一度観てみたいと思っていた映画。ようやくDVDを手に入れることができて。内容は忘れていたが、このフランシス・レイの音楽はすぐに思い出した。もっともこの40年の間にCDで聴いていたからでもあるが。

 それはともかくマイケル・ウィナー監督作品。オリヴァー・リード(撮影当時30歳)主演、助演で重要な役割を果たすパッキー役にマイケル・J・ポラード(撮影当時29歳、1967年の[ボニーとクライド/俺たちに明日はない]で観ているようだ)。

 今年はまずイルカの映画([イルカの日])を観、二本目は子役の映画([ブリキの太鼓])、続いてこの象の映画ということになる。やはり動物と子役には勝てないといったところか。

 さすがにドイツ兵を描くところは、ややきつい。余程ドイツを恨んでいたからかもしれない。だから彼らが殺されるシーンはしつこく撮っている。あるいはSSの大佐が罠を仕掛けることとかも。つまりかなり悪く描いている。お互い様なのに。

 それにしてもこの象が良い。あまり表情が読み取れないというか、分からないのだが、その鼻の動きでブルックスに親愛の情を示したり、と。動物ものでは、念のために何頭か準備され、交互に撮られたりしていることがあるが、ここでのルーシーはどうだったのだろうか。とまれ、まずは佳作というべきだろう。


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