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【こんな映画でした】288.[ナイト・スリーパーズ ダム爆破計画]

2021年 2月18日 (木曜) [ナイト・スリーパーズ ダム爆破計画](2013年 NIGHT MOVES アメリカ 112分)

 ケリー・ライヒャルト監督作品。初めて。『見るレッスン 映画史特別講義』(蓮實重彦 光文社 2020年)で紹介されていた、現代アメリカの女性監督。確かに似ている感じがする、あのディビッド・ロウリー監督と。表情などの長回しとか、説明的なところが少ないとか。

 そしてラストシーンも結局それでジョシュはどうなるのだろうか。分からない。観客の想像にまかせるということになるか。この主人公三人のうち女性は一人。彼女が結局人を死なせてしまったことに耐えられなくなって、人に話してしまうのだろう。その影響がジョシュに及ぶことに。具体的には職場をクビになる。

 つまり特にディーナという女性は、大学を中退したということで、観念的に環境保護を考えていた嫌いがある。観念論だ。だから簡単に利用されてしまうということにも。と私は思う。そもそもの方法論が間違っているわけで、仮にそのことで死者が出てなかったとしても、目的は達せられるものではなかったろう。監督は何を言いたかったのだろうか。

 さて原題だが、同名の映画がすでにあった。アーサー・ペン監督の[ナイトムーブス](1975)である。まったく同じ題名なので、邦題では変えたのだろう。それにしても、どういう意味なのだろう。

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