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【こんな映画でした】191.[悲しみよこんにちは]

2021年 4月16日 (金曜) [悲しみよこんにちは](1957年 BONJOUR TRISTESSE イギリス/アメリカ 94分)

 オットー・プレミンジャー監督作品。セシール役のジーン・セバーグが良い。撮影当時18歳。父親役はデヴィッド・ニーヴン、撮影当時47歳、いかにもという感じ。良いキャスティングだろう。あとアンヌ役のデボラ・カー(撮影当時35歳)も良い。エルザ役はミレーヌ・ドモンジョでジーン・セバーグと同じ年(撮影当時18歳)。

 フランソワーズ・サガンの小説の映画化。こんな内容とは知らなかった。映像的に面白いのは、現在をモノクロで、1年前のこと(過去)をカラーで映しだしている。素人考えでは、過去をモノクロ、現在をカラーに、と思ってしまうところだ。要するに過去は生き生きとしているが、現在は気持ちが沈滞しているということなのだろう。

 ジーン・セバーグが生き生きしている。ほぼ実年齢の役(17歳から18歳)でもあるからか、魅力的だ。レストランで歌っているのはジュリエット・グレコ。その歌にかぶせてセシールの心境がセシール自身の声というかナレーションで流れる。これも面白い。見終わって身体が震えた。久しぶりのことだ。

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