[詩]知る機会

からっぽの私がいる場所には
冷たい雨が降っている
悲しくもなく
悔しくもなく
出るのはため息ばかり
でもそのため息が
からっぽの私の中に
欠片をひとつ転がした
虚しくて
でも優しいそれが
私の存在をかすめている

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