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母親と娘の関係

子供の頃から父親が苦手だった。
ろくに話をした事も無い。
看取った時も、その後も、大きな用事を済ませていく感覚だった。

逆に母親には何でも話した。
こちらから言わないと根掘り葉掘り聞かれるので、進んで話した方が、良い関係でいられたから。

結婚して家を出て、実は母親との関係の方が根深い事に気がついた。

自分に子供が産まれて、自分が親に求めていたものと、親から与えられて来たものが、完全にすれ違っていた事にも気がついた(遅い)

自分の家庭を持って、初めて自分を生きている感じがして、ものすごく楽になった。
責任は伴うものの、自分の事を誰にも聞かずに自分で決められるのが、こんなに気持ちを解放してくれるものだと知った。

主人は頑固な一面もあったけど、基本興味の無い事には無頓着だったので、家の中の事は私の好きにさせてくれた。

自分の責任で自分の生活が出来るようになった事で、低かった自己肯定感も少しずつ上がって来た。
子供の時、傷付けられても何も言えなかった親の言動も、自分の子供に対して発せられた時には(友達の悪口や否定・差別するような言葉など)「それは止めて」と言えた。

一方的にこじらせた母親との関係だけど、不思議なのは、母親の方は良好だと思い込んでいるという事だ。

だから最後までそう思っておいてもらう事に決めた。

どんなに説明してもきっと分からない。
親は絶対に変わらないし、気付かない。
それを教えてくれた。

だからせめて自分は気をつけよう。


これを書いていて思い出した。
娘が小学生の頃、
「お母さんて夢あんのん?」と聞かれて
「おばあちゃんになった時、大人になったあんたに叱られる事かな」と言って、
「何で叱られるのんが夢なん?」と言われた事。

もう既に、時々娘には説教される。

叱られる関係を残しつつ、なるべく叱られないように生きて行けたらと思う。


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