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六つの古時計 二宮 喫茶山小屋

友人が『二宮に昔からある喫茶店あるよ。どうやら孤独のグルメのゴローさんも来たらしい。』と聞いてもう、先月からウズウズしていた。
こんなに近くなのに、なんて灯台下暗し。
自称『孤独の喫茶店』活動中なのに、今まで気がつかなかったことをとても後悔した。

その番組を見直して、さらにお店情報もしっかり読み、夏休みが明けるのを待ちに待った。
そして、9月初旬の平日午後2時過ぎ、二宮駅に到着した。

二宮駅のバスのロータリーのすぐ脇の道に入り、徒歩1分ほど。
小さな路地にはいくつかの飲食店やカラオケスナックが並んでいる。
山小屋さんはちょうどお稲荷さんと不動尊の斜め前付近にある。

お稲荷さんと不動尊

こんな看板。

誰がモデルなんだろう?

外から覗くと、席はいくつか空いている様子。
なぜ午後2時なのかというと、今回お目当ての『パフェの注文はランチ時間を避けて2時を過ぎてから』というお約束事があるからだ。

次回は、是非ランチで訪れたい。

ドアを開けると想像通りの『飴色の世界』が待っていた。
カウンター席に案内され、めでたくサイフォンの前に座ることができた。

愛すべき飴色のカウンター

パフェは、各自オリジナルで注文できる。
ゴローさんは、番組では悩んで悩んで『あみだくじ』で決めていたが、私は『秋でしょう、マロンよね。』という天からのお告げがあったので、迷わずこの組み合わせを選んだ。

私のスペシャルパフェ
塩ミルクアイス×マロン×小豆ソース×コーンフレーク

何処か懐かしく優しい甘みが口いっぱいに広がる。
しかし、『孤独のパフェ』は、おしゃべりしながらでもなく、アイスが溶けるのと戦いながら、写真も撮らなければならないので、大忙しだ。
今日は、飴色が素敵に撮れるからKodak portra400をつけたLeicaM4とGRⅢ。フィルムは現像後のお楽しみだ。

というわけで、少し忙しく食べ終え、ようやくゆっくりと店内を眺めながらのコーヒータイムが訪れた。

改めて、店内を見回すと、懐かしい昭和の古時計が5つ。
稼働中は、そのうち、一つ。
それぞれがいろんな時間を示している。

古時計に囲まれる店内

古時計を見ながら、自分が今いつの時代にいるのか、わからなくなった。
飴色の世界と古時計。タイムトリップを愉しむ。
この時空間は、どう上手く真似ても新しいお店には作り出せないものだ。
だから、古い喫茶店で過ごす一時はいい。

本日はまず一限さんだし、マスターは忙しそうだったので、なかなか話しかけられなかったが、合間でお店のマスターに時計のことも伺ってみたところ、『僕の前の代のオーナーがつけた』と優しい笑顔でお話してくれた。

お会計を済ませとうと思って、レジで上を見上げると、さらにもう一つ、古時計を発見した。
六つ古時計か。

もしかしたら、次に訪れた時には、7つ目を発見するかもしれない。
次回は、是非ランチで。

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