ThinkPadを買った話

「ThinkPad E14 Gen3 AMD」という機種を買った。私は2018年より「chromebook R751TN-N14N」、いわゆる「Spin 11」と呼ばれる機種を使ってきた。スタイラスペンに対応したコンバーチブルタイプのchromebookであり、非常に使い勝手の良いものだ。初期のころに手荒に扱ってしまい、液晶下部に気泡のようなものが出ていること以外、何の不満もなく、今も使っている。chromebookはなんとコスパが高いものかと驚愕したものだ。(なお、スタイラスペン対応モデルにしてしまったがゆえにchromebookの中では高額なものとなった。今後chromebookを買い替えるときには要検討要素である。ノートアプリを一体どのデバイスで使うか、というのが検討の肝となる。)

さて、そんなこんなでchromebookにほとんど何の不満もなく暮らしていたが、一つだけ不安点があった。それはofficeである。現在の学校での仕事はもちろんwindowsを使い、MicrosoftOfficeを使用している。また、私が所属している学会では、発表資料を少し細かな設定の上、ワードか一太郎で提出しなければならない。Googleドキュメントにそれほど不満がなかったとはいえ、この最後の設定はMicrosoftOfficeでしなければならなかった。しかし、Office365を購入してchromebookに導入しようにも、どれほどの互換性なのか(完璧なのかそうでないのか)分からず不安だ。そういう事情もあり、Windows機を一台、久しぶりに導入することにした。

「ThinkPad E14 Gen3 AMD」を選んだ理由は二つ。一つ目はスペックに対して値段が安く感じたことだ。しかし、Lenovoだけを見ても同様スペックでさらに安い機種もある。二つ目の理由が大きい。二つ目の理由が、トラックポイントの存在だ。

トラックポイントの存在、と偉そうに言っているけれど、これまでトラックポイントを使ったことはない。ただ、ここ数年、なぜか気になっていた。普段はトラックボールマウスを使用しているのだが、そのマウスが若干ヘタってきた気がすることも影響するのかもしれない。キーボードに、しかも他の機種にはない形でトラックポイントがおかれていることに興味を持ち、そして実際に買ってしまったのだ。

さて、買って実際にトラックポイントを使ってみた感想を言うと、これが実に素晴らしい。トラックボールで慣れていたのか、親指か人差し指かの違いはあるものの、指先のみでマウスポインタを操作することに特に違和感を持たなかった。そのため、少しの練習である程度ストレスなく使えるようになった。また、左右クリックやホイールに対応するボタンが近くに配置されていることも使いやすさの一助を担っている。基本的にはホームポジションを動かすことなくほとんどの操作を可能としている。

また、ネットサーフィンの際には、右手のみでマウス操作を完結させることができる。この時、トラックポイントと各種ボタンの配置が私の手には絶妙にあっていて、非常にリラックスした形でマウス操作ができる。左手でコーヒーを飲みながら右手でネットサーフィン、なんて姿勢もこのトラックポイントが可能にしている。

もうひとつ特筆すべきはキーボードの打ちやすさだろう。キーピッチもキーの大きさも配置もいうことがない。打鍵感もしっかりと感じられる。さすがに職場で使っているケンジントンのエルゴノミクスキーボードには劣るものの、非常に楽しく文章を打つことができるキーボードとなっている。

というわけでこのThinkPad、キーボードやトラックポイントの作りというのは本当に素晴らしいと感じさせるものとなっている。この時点でかなり満足度は高い。今後使っていく中でこのスペックがどうなっていくか、それだけが懸念材料だ。こいつが壊れたら外付けのThinkPad同様に形をしたキーボードを買ってしまうかもしれない。

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