新しい命の誕生の奇跡 母になれたことは奇跡
子供達を抱きしめる時によく心臓の音を聞く
胎嚢が確認された時、流産を繰り返した私はまだ喜べなくて冷静だった
2週間後、心音が確認できた時は自分でもびっくりするくらい号泣していた
本当に嬉しかった
新しい命が私の中にいるんだって…
子供達の心臓の音を聞き今日もあの日を思い出していた…
新しい命
いつか望めば必ずママになれるものだと思っていました。
でも実際は違うんですよね。
親になりたくてどんなに努力してもなれない方達もいるんです。
私の友人や家族にもいます。
妊娠しないということは女性であることを否定されているようで惨めな思いになります。
流産を繰り返した私は息子を妊娠したと分かった時
「この子は生きようとしている。この子はこの世に来てくれるんだ」
何故かそんな風に感じました。
クリニックに予約を入れたのですが、当時私が住んでいた場所は日本のように妊娠4週前後ではすぐに診てもらえませんでした。
12週前後から予約が取れるクリニックばかり…
でも私の場合は病気のことがあったので、6週目くらいで予約を取ることができました。
一回目の診察では胎嚢は見えたのですが、その時の私は冷静でした。
「まだ心音の確認は出来ていないので、2週間後に来てください」と言われあまり考えすぎずなるべく普通に過ごそうと普段どおりこの期間を過ごしました。
もっとビクビクしながら過ごすのかと思っていたのですが、案外冷静でした。
そして2週間後に医師から
「心音が確認できましたよ」
「おめでとう」
と肩を叩かれた次の瞬間、自分でも驚くほど号泣していたのです。
自分の中に二人自分がいて、ひとりの私が
「私、号泣している…」
と驚き冷静な私が泣いている私を傍観しているような不思議な感覚…
自分の意思とは違うところでふたつの感情が存在するような感覚でした…
そして娘の時も同じでした。
娘は二番目なので
「子供が一人産めたし、万が一もう産めなくても十分でしょう…」
と思ってはいたのですが、心音が確認された時に号泣してしまい本当は欲しかったんだな… と自分の気持ちに気づいたほどです。
「本当にこの子達に会いたかったんだな」
と思いました。
子供を授かるって奇跡なんです。
だからその奇跡を大切に育てたいのです…
今でもたまに子供達の心臓の音を聞きながらあの日のことを思い出しています。