ロマサガ2リメイク(体験版)のランダムな感想

昨日2024年9月20日、ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブンの体験版がリリースされたのでさっそくプレイしてみた。
ロマサガは小学生の頃に遊び倒した、人生でTOP1といってもいいくらい大好きなゲーム。
純粋にプレイ前後で抱いた感想を箇条書きで記録する。

★体験版プレイ前の印象

リメイク嬉しい・・・DQやFFと比べればニッチ感のあるサガシリーズだが、今もリメイクの需要があるとメーカーが認識してくれていて、しかも実際に実現したのは嬉しい。
(キャラクターの)グラフィックがしょぼい・・・最初に発表されたトレーラーやジャケットを見た時の一番大きな感想。もうサガシリーズに大ヒットは求めていないと思うので予算がないのだろうけど、せっかく満を辞して3D化するのにこれ?同人ゲーム?と、失望がすごかった。特にキャットとアリエスはもはや別人では。。
ボイス普通すぎ・・・これは本作に限らず今のアニメ・ゲームほぼそうなんだけど、、そしてあまり共感されないと思うんだけど、、声優さんの声に個性がなさすぎる。誰を聞いても「イケメン声」か「親父声」か「美人声」か「子供声」ばっかり。。さらに、ボイスがなかったゲームに後から声をつけた場合によくある問題で、とにかくテンポが間延びしてしまう。もともと2秒で(目視で)読めてたセリフを10秒くらいかけて聞かされることになるので。。
データをオープンにしすぎ・・・その後の公開情報を見ての感想。オリジナルは流石にマスクデータが多すぎ(装備品の属性ごとの防御力、理力や重さの影響、マスターレベルなど)だったのである程度見せてくれるのはいいと思う。今はみんなネットで調べられるから、そこに見に行かれるよりはゲーム内で完結した方がいい気もするし。でも閃きの派生とか何もかも見せちゃったら、ただコンプリートを目指す作業ゲームになってしまうのではないか?それこそ「ロマン」がなくなってしまうのでは?(特に「閃き」なんて、その楽しさの本質はまさにランダム性からくるロマンのはず。)これはリマスター版で「帝国記」が登場した時からちょっと感じていたが。。
ということで多分買わない・・・特にグラフィックへの衝撃が大きすぎて、まったく買う気が起きていなかった。

★体験版をプレイしてみての感想(良い悪いにかかわらず、印象が強かった順)

操作性が良い!
システムやセリフの独特さばかり注目されるこのゲームだけど、(SFC版の)ロマサガ2の最も優れた点はその滑らかな操作感だと個人的には思っている。とにかくボタンを押したらすぐ動く、押してる間は動き続ける、ドアにぶつかれば入る、ロード時間はまったくなし、連動するSEも気持ちいいしわかりやすい、そんな、途中で一切中断されないプレイ感覚。これがあるから、子供には難解なストーリーや駆け引きでも、当時の小学生たちが何度も何度もプレイできたのだと思う。それをほぼ完全に再現しているところに原作への理解とリスペクトを感じた。項目を選択した時の「プリッ」というSEも原作に似せていてとても良い。

酔う?
カメラが主人公に比較的近い(画角が狭い)ので、天井までちゃんと作られたダンジョンや街並みをいろいろ見回しているとけっこう疲れる。特に今回キラキラ素材や隠れた宝箱があって画面内全て見たくなる仕様なので、ちょっと大変だった。Switch Liteでやったので環境にもよるかも。

やっぱり音楽がいい
上記の操作性と同様に当時何度もプレイを促してくれたのがこの素晴らしい音楽。ダンジョンもお城も戦闘も最高。ふとしたシーンでの曲の導入の仕方にもこれまたリスペクトを感じた。ただ・・・

BGMによってはループが短くてちょっと疲れる
画面酔いに関連して主に街中で感じた。原作は上述の通り操作性が良すぎるので一つの場所にとどまる時間が短く、今思うとそれにちょうど合った長さのBGMだったのだと思う。それに対して今回のはるかに大きくなったマップ、かなり時間をかけて探索することになるわけで、すぐにBGMがループしてしまい、ちょっと聞いてて疲れてくる。。(ただどれも名曲なのでなんとかなる)

ローディング中のドット絵に感動
すでに触れた操作性・音楽と並んで当時のプレイのハードルを著しく下げてくれていたのが、キャラクターたちのポップなドット絵だと思う。これのおかげで、こんなユニークなゲームが普通に王道のRPGっぽく見えていた(個人的には3より頭身の低い2の体型が好き)。今回のリメイク版では、なんとローディング中の画面の右下で当時のドット絵のキャラがテクテク歩き続け、ロードが完了すると戦闘中のコマンド選択時と同じく回し蹴りポーズを取ってくれる!ここにも原作へのリスペクトを感じたし、とにかく見ていて癒された。ちなみにこれはその時のパーティーメンバーのドット絵が出るのだろうか??(今回はジェラール、ジェイムズ、テレーズ、ベアが確認できた。レオンもいたっけな・・?)

バトル関連もろもろ
総評としては楽しい!が、このゲーム独自の楽しさではないかも。サガスカ系統のタイムライン式バトルに、ペルソナのような弱点発見方式。まあ楽しいからよい。
ロマサガの戦闘の一番の楽しみである「閃き」…これが思ったほど発生せずちょっと残念だった。いや、クジンシーまでで覚える技の数としては原作と同じくらいなんだけど、戦闘時間が長い分少なく感じたのかも。(難易度「オリジナル」でプレイしたので各バトルにそこそこ時間がかかった。)
原作との違いはちょこちょこあって、ジェラールの初期装備が剣じゃなくて小剣(ウォッチマンの巣に「石の槌」なる棍棒があったので途中からそれを装備させてみた。バスタードソードは見つからなかった)、テレーズが生命の水を覚えている、なぎ払いがBP(旧WP)を消費する(ベアのBPが切れて初めて気づいたぞ)、などなど。
「武器や技を決定ボタンで選択→敵を決定ボタンで選択」ではなく、「上下キーで武器や技を選択した状態で、左右キーで敵を選択して決定ボタン」なのが最初は慣れず、敵を選ぶ前に普通に決定してしまうことが多発した(これは慣れると時短になっててけっこう良い)。

グラフィックは慣れてはくるけどやっぱり残念

ボイスは英語だとちょうどいい・・・先述のとおり日本語ボイスに興味なかったので、日本語字幕の英語音声にしてみた。これがちょうどいい。(声質に個性がないのは日本語以上かもだが。)バトル終わりに最後にトドメを刺したキャラが一言言うのも楽しい。あと、ストーリー中のセリフは読み終わったら音声は決定ボタンで次のセリフまで飛ばせるのが素晴らしかった。ここにも操作の快適さが残っている。ただし、セリフの字幕が出る前にちょっと時間の空白がある間(カメラがゆっくり降りてくる時間とか)に決定ボタンを押してしまうと、そのセリフを見る前に次のセリフに飛んでしまうという難点あり。

・原作の名シーンは残しつつ、うまく補足されている部分あり
ソウルスティールをくらったあとのLP表示の仕方とか、レオンがクジンシー戦の後どうやってソーモンから帰還したのかとか、3D化に合わせてちゃんとアレンジ/補足されていた。ヘクターがヴィクトールと一緒に戦ってたり。他、印象的なセリフはそのままで、「もう少し頑張らないとな」とか「はい、はい」の選択肢もちゃんと残っている。

やはり収集ゲー色が強い・・・モンスター図鑑やアイテム図鑑もメニュー内に完備。プレイヤーひとりひとりがそれぞれのプレイを楽しむというよりは、みんな同じ状態を目指すゲームになっている印象を受けた。ただ原作をさんざん遊んだ層からすれば、もはやデータベースとしてこのゲームを持っていたくなる魅力もかなり感じた。

フリーシナリオの面白さが体験版の範囲だとわからない・・・サガの大きな特徴といえばその自由度だと思うが、体験版は序盤の一本道の部分のみ。その中身もクエスト形式で次やることが指定されていくから、本当に流れに乗ってプレイするだけになる。ファイアーボールも確実に覚えることになる。さすがにクジンシー撃破後は一気に自由度が増すと思うけど、原作と比べると縛られることも多そう。後からプレイし直して、ここにこんな選択の余地があったのか!と再発見を繰り返していくロマサガの楽しさが残ってるといいなあ。

・買うかも
結論、買いたくなった。

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