腫瘍発見までの経緯 その1

まずはこの病気(2020/6/24現在細胞診の検査中の為、はっきりとした病名は不明)が発見されるに至った経緯を書いておく。
何度も見つかって然るべきなポイントがあったのに気付けなかった愚かな飼い主と同じ末路を皆さんは辿らないように。

2020年2月17日
こぱん12回目の誕生日。いつものように良く食べ、良く寝て、良いうんち。これからもしばらくは変わらない日々だろうと思い特に定期健診には行かなかった。
愛知県に住んでいた時はかかりつけの動物病院があり毎年予防接種と定期健診をしていたが、2017年に東京へ引っ越してきてから動物病院を決めてもおらず、予防接種も忙しさにかまけ受けさせていなかった。
これが第一の過ち。

2020年3月初旬
日付は覚えていない。自動給餌から出てくるカリカリがいつも空っぽだったのに、何となく余っているのに気が付く。ただチュールやおやつは欲しがっていたから年も取ったし、猫特有のむら食いだろうと思っていた。
第二の過ち。

2020年3月中旬
毎朝目覚めかけの時、ベランダに出たくてベッドに上がり、起こしにくるこぱんの体を撫でる。その時いつもなら脂肪の下にあるはずの背骨の感触が。(あれ・・・痩せた?)と思ったのに睡魔に負けて寝てしまう。

2020年3月下旬
自動給餌器のドライフードが食べられてなくて溢れそうになっている。食べるのはチュールやウェットフードばかり。そしてギリギリと歯軋りのような音を立てながら食べる。さすがにこれはヤバいと感じ、ネットで検索。地下鉄で30分くらいかかる場所に猫専門の病院がある事を知るが、自宅からバスで10分の動物病院へ行く事を決める。
第三の過ち。

2020年4月4日
同居人と2人でこぱんを連れて動物病院へ。食べなくなった事、片噛みのような仕草がある事、歯軋りのような音がする事等を伝えると「破歯細胞性吸収病巣では」と診断され、至急の抜歯が必要との事。血液検査の為に血を抜いて内蔵系に問題が無ければすぐに手術にしましょうと、その日は帰宅。
検査結果を待つ。

2020年4月7日
血液検査の結果、内臓には問題無いと確認出来た。予定よりも早く抜歯出来ますよと連絡あったので、午後有給取って病院へ。その日は預かり、翌日に全身麻酔でレントゲン撮影、病巣確認して抜歯しますとの言葉に承諾。

2020年4月8日
この日はどうしても仕事が休めなかったのでお迎えを同居人にお願いし、会社へ。昼過ぎ病院から着信。術中なにかトラブルでも?!と慌てて電話を取ったところ「お口の中、とっても綺麗で何ともありませんでした。ゴマみたいに小さい歯石が1つだけあっただけで、喉の奥深くまで見たんですが非常に綺麗で原因が判りません」
歯がなくならないと知って拍子抜けしてしまう。帰宅したこぱんはモリモリとご飯を食べ、その姿にやっぱろ小さな歯石が嫌だったのかなぁと同居人と二人安堵する。
この安堵が恐らく最大の過ちだったと気付くのはそれから2か月以上も経ってからだった。

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