[Week2] 7月4日~7月10日

7月4日
3回目の受診。
いよいよ病名が確定された。「胸腔型リンパ腫(大細胞型)」
初診で「ガンかも」と言われた日から色々とこの辺りの病気についてはググって調べていた。
調べて知ったのはこのタイプのリンパ腫は比較的若い猫に発症するという事、そしてその大半が猫エイズ陽性だという事。
こぱんはこのどれにも当たらない。猫の12歳はお世辞にも”若い”とは言えず、猫エイズ・白血病検査は前回別の病院で検査済で陰性だった。
だから「胸腺腫」の可能性に賭けていた。
しかし結果はリンパ腫。
抗癌剤の反応は強く見られるけれど、元々体内に普通に存在しているリンパ組織が癌細胞化するものだから完治する事は無い。
正直落ち込んだが、凹んでいても仕方ない。きっと治ると信じて治療に専念しよう。
抗癌剤の効果か食欲は旺盛、病院で貰った缶詰も足りなくなる位。下痢止めの薬のお陰で下痢も収まった。
体重は最低だった先週から200g増えて、4.05kg。そしてレントゲンで腫瘍が小さくなっている事も確認!
処置:シクロフォスファミド 200mg/㎡ 静脈点滴
投薬:プレドニゾロン 1.5錠 7日分
食事:ヒルズ プリスクリプション・ダイエット(特別療法食)〈犬猫用〉 a/d エーディー チキン 缶詰 1缶/日

7月5日~10日
抗癌剤の効果で体重も体力も回復してくると、シリンジにフードと抗癌剤を混ぜて投与する方法が同居人と二人がかりでもうまく出来なくなった。
暴れるパワーが増して慣れない人間二人でも抑えきれないからだった。
折角薬の効果が出てきているからここで負ける訳にはいかなかった。同居人と二人、TVでYoutubeの動画を何本も見る。
どうもYoutubeに出て来る子は皆こぱんよりも穏やかで素直な子ばかりで、うまく行く気がしない・・・
同居人と相談した結果、薬を何かに混ぜるのではなく口を開いて直接放り込んで飲み込むまで口を開かせない方法を選択した。
私が背後から抱え込み、足で後ろ足を押さえ、左手で前足を両方固定。そうして右手で首の後ろの皮膚を掴み(猫はこの部分に痛みを感じない)頭を上へ向かせる。その瞬間に嫌がって鳴くこぱんの口内に同居人が薬を放り込み、すかさず上を向かせた状態で口を抑え込み、喉を優しくさする。
30秒程すると唸りを上げるが飲み込んでくれた!
人間2人と猫1匹がフード塗れになる事もなく、投薬に成功。以後この方法をとっている。(まぁ3回に1回くらいは放り込む場所が浅くて、ペッ、っとされてしまうのだけど)
体力が戻ったこぱんは手強い。だが、負けずに一緒に闘うのだ!

これは最初の頃、投薬に使ったシリンジ。先端は注射器の針無いような形だったけれど、ギリギリの所でカットして、ライターでギザギザ部分を溶かして少し丸めてる(口内怪我しないように)
何度も使って洗ったから、すっかりメモリが消えてしまった。

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