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[Week4] 7月18日~7月24日

7月18日
この週で通院を初めてから1か月。
この日は朝から豪雨。朝早く起きてこぱんを確保し、雨に濡れないようにキャリーごと上からポンチョで覆う。
我が家にはキャリーがプラスティックの大きめハードタイプとリュックタイプの2種類がある。ハードケースは大きいのでこぱんの居住性は良いが、運ぶ人間が手持ちしか出来ないので辛く、移動はリュックタイプにしている。
病院に行くと他にも様々なキャリーで連れてきている人たち。
ここは猫の専門病院なので、来ている子も当然猫しかいない。
病気だから来ているのだし、殆どの子が静かで大人しい。・・・こぱんを除いては。
今回は朝早かったので割と早目に診察室へ呼ばれた。
「今日は初めてでかなり強い抗癌剤を打ちます。静脈以外に漏れてしまうといけないので慎重に注射しますね」
前回、余りに暴れるからもう前足からの点滴では無理だと言われていた。二人がかりで後ろ足の静脈にゆっくりと注射するしかないのだ。
いつも午前中に預けて16時にお迎えなのだが、それだと余りに長時間になり、空腹とストレスが半端ない。混雑している病院だから無理を承知で何とか午前中で終らせて欲しいとお願いしたところ、「頑張ります」とのお言葉。ただお昼近くにはなってしまうとの事なのでこぱんを預け、病院近くのモスバーガーで同居人と二人時間を潰す事にした。
まぁ二人とも朝食も食べて無かったから実は有難かった。
お昼まで待つ覚悟で久しぶりのモスチーズバーガーを完食した頃、病院から着信。すわ、こぱんに何か?と急いで通話をタップすると余裕が出たからもう迎えに来て大丈夫との事。ほっとして電話を切ろうとすると先生の申し訳なさそうな声。
「すみません、ウンチをキャリーの中でしてしまって…お尻が汚れてしまったから毛を少しバリカンで切っていいですか?」
毛なんて切っても伸びるから問題ないですと答えてモスを出る。
お迎えに行くとこぱんは激怒でずっとシャーシャーと威嚇を続け、キャリーに手を入れて撫でようとしても噛まれてしまった。。。。まぁ人前で粗相は恥ずかしいよね、ごめんよー。
ステロイド剤の副作用は”食欲増進”。通院してから滅茶苦茶食べるようになり結果下痢になっている。
この日体重は更に増えて4.45kg。元の7kgに戻す必要はないけれど、5kgは目指しましょうと言われたので、まだまだモリモリと食べてもらわねば。
そしてこの下痢も収まってくれますように。
処置:ドキソルビシン 25mg/㎡ 静脈点滴
投薬:プレドニゾロン 1錠 14日分 ディアバスター 2錠/日 14日分
食事:おにく生活(チキン)

7月19日~24日
本当だったら翌週から石垣島へバカンスだった。けれどコロナが不安で参加メンバーの同意を得て6月にキャンセルしていた。
まぁコロナが無くてもこんな状態のこぱんを置いて何処かに出かける事なんて出来なかったから丁度良いタイミングでもあった
そしてコロナが無ければ華々しい東京オリンピックの幕開けだったこの週は日本をすっぽりと覆う梅雨前線で雨の4連休を迎える。
卓上カレンダーに書かれた「東京オリンピック」の文字がモノ悲しく思えた。
心配していた副作用も特になし、我が家の4連休は2時間おきのご飯と、夜の投薬が最大のイベント。
二人がかかりで無理矢理口の中に放り込み飲ませる方法は猫も人間も互いに激しいストレスだけど、そんなの言ってられない。こぱんの中にある癌を全滅させるまでこぱんに嫌われてしまっても闘うんだ。

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