その2

今日は考えうるうち最悪の目覚めだった。
まずここの照明だが、体育館を思い出してほしい。あの照明だ。
太陽より鋭い光をいきなり網膜に浴びせられた気持ちを理解してほしい。目が焼けた。
それが朝の7時くらいだったと思う。
朝食は食べなかった。元々、食が細いのもあるし朝からもりもりと飯を食う姿なんて今更気持ちが悪いとさえ思う。
というか、量が多かったから手にしなかった。

群発の頭痛は相変わらずで今日も2回注射を打った。
刺し方が悪いのか服やシーツが血まみれになっていた。注射は嫌いだが頭痛よりはマシだ。自傷行為のような感覚に襲われるもこれは治療だと言い聞かせる。だが、放置するのも注射を打つのも俺にとっては健康に良くないことだけはわかる。だからこれも気持ちの悪い自傷行為だ。
早く死にたい。

ヤクでトんでしばらくするもやることがない。
ソシャゲも飽きたし執筆も書きたいものが浮かんでこない。
なぜ一人で時間がある時に限って創作というのはうまくいかないんだろう。
やらなきゃいけないことがある時はあんなにぽんぽんとアイデアが浮かんだはずなのにここに詰められてからはすんとも言わない。
書き方を忘れると文章は途端に支離滅裂になるから練習として毎日こうやって日記をつけているがこれも起承転結があるのかといえばないのかもしれないし、日記に起承転結ができるほど俺の人生は豊かではない。間違いなく。というかここで豊かな日常を送れる人間がいたら外は恐ろしい場所に見えてるに違いない。
ここは守られているし実質刑務所と変わりはしない。俺だってここから出るとなると怖い気持ちはある。
外の世界が怖くなって自分一人の世界に引きこもったのにまた勝手な都合で外に引き摺り出されて素寒貧でどうしろというのだ。フリーターは毎日が大変なんだ。ここで何も考えない日を過ごすなら責任のない仕事をしていたい。

今日はひたすら体を鍛えていた。出所する頃には腹筋が割れていればいいがまぁそう簡単にはいかないだろう。胸が厚くなれば儲けものくらいに考えておこう。
明日もどうせ鍛える。目的もなしに。
今日も何も得られなかった。明日はもっとうまくいくといいな。
どのように?
わからない。

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