misono marin

旅するように暮らし、寄留者のように地上に住まう。

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旅するように暮らし、寄留者のように地上に住まう。

マガジン

  • みんながみんなヒーロー

    ちょっと変わった同級生と懐かしのエピソード。 昭和90年代、青春を生きた私たちのバタバタハラハラ自伝的エッセイ。

  • VANITIES

    過去の展示作品です

  • メタモルフォーゼ

    変化、変身、変容。

  • 恋とか愛とかそんなもの

    ワタシにとって恋は、息するように身近なものだった。 必要であり、意図的であり、無防備な… 詩や小説やエッセイで織りなす恋心。

最近の記事

アーサー

 アーサーは、トヨエツがすきだった。トヨエツとは豊川悦司のことで、私たちより20歳年上の俳優で、90年代から舞台、映画、ドラマなどで人気だった。同級生や2、3歳上までの人しか好きになったことのなかった私は、そんなに年の離れた人に恋をするアーサーを大人だなと思った。実際、アーサーにとって私や同級生の男の子たちは子どものように感じたかもしれない。  そんなアーサーが、「将来は農業をしたい」と言った。「日本の食料自給率はとても低く、将来このままでは食べものに困るようになる」と。「そ

    • 言葉となってあらわれた

      言葉となって現れた あなたの姿を表すには その表現の奥ゆかしさにある 掴みどころのない深さに酔いしれる あなたが去った跡のような 儚さが交錯するのは 夜?昼? あなたはきっと言うでしょう ここはどこ? 私は誰?と 誰も気付きはしない 瞬きさえも 惜しむように あなたは ここを去るのでしょう

      • hanatotumi

        花は花として生まれて 幸せでしょうか 咲く前に切りとられ 育つのを見守ってくれていた 木々や茎から引き離され そして売られていく 綺麗に咲けば喜ばれ 綺麗に咲かなければ 捨てられる 美しくなければ 罪ですか 美しくあることもまた 罪ですか

        • 憧れ

          あなたは言ったわ 私の作品は美しすぎると 本当の闇を 知っているからこそ 美しきものに それは それは 憧れるものよ

        マガジン

        • みんながみんなヒーロー
          1本
        • VANITIES
          5本
        • メタモルフォーゼ
          1本
        • 恋とか愛とかそんなもの
          2本

        記事

          hanasakihagukumu

          咲く ということは 育む ことを内包する

          hanasakihagukumu

          展示あいさつ

          今回の展示にあたり 私は花を 女性としての サガと なぞらえて描きました 女性という性を 妬ましく思ったこと 疎ましく思えたこと 誰もが一度や二度は 抱いた感情ではないでしょうか そしてほんの一瞬 上手く笑えた時に 鏡に映った自分に 女性としての悦びがうごめき 感嘆としたこと 薔薇の美しさ🌹への敬意と 蒲公英の友好さを持つ 女性へ この展示を贈ります 御園 まりん

          展示あいさつ

          待ってろ、時代。 これから、乗り込んでやる。

          待ってろ、時代。 これから、乗り込んでやる。

          言葉にするより はやく 抱きしめたい

          言葉にするより はやく 抱きしめたい 駆け引き なんて しないわ だって バカみたいに ワタシ 押したり     引いたり してるもの 積極的 なワタシ と 内向的 なワタシ 容赦なく 突き返されては 容赦せずに 押し返すわ 思い出に 浸っちゃって バカみたい… どうせ 何番目のカノジョが 可愛かった って 話しだけじゃないの ダレか、 の話しなんて どうでもいいの… ホント ワタシー 「よくある話しさ」 アナタは そう言って 自分の

          言葉にするより はやく 抱きしめたい

          恋に溺れて アッフォガート

          私の肌の上で 彼のリズムが 私を狂わせていくのを知った 飛び跳ねる馬のように 指先が高く跳ねるのを 受けながら 身体はのけぞった ’ 快楽 ’ という名を初めて 体感した夜だった

          恋に溺れて アッフォガート

          孕んだ果実

          会いたい、会いたい、会いたい。 再会はふとした時にやってきて、 またあの熱が再燃する。 本を読む時の姿勢 醸しだす雰囲気 文字を追い微動だにしない集中 ふと緩んだ緊張 憧れと尊敬と信頼を孕んだのに 生み出せなかった果実は 発酵し 熟成させ 新たな誕生を待つ。

          孕んだ果実

          自己紹介

          まともなことを書こうとしたけど 書けなかった。 普通になろうとしたけど 慣れなかった。 ただ 生きている 意味がほしい。 生かされている 役目を生きたい。 生ききりたい。 誰かのために 生きるよりも ジブンを生きたい。 地上が儚い夢の旅で これから天国に向かう 道の途上 ’アナタ’と出逢った。

          自己紹介