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「考えすぎない」人の考え方【読書レビュー】

 この本のエッセンスは「あえて考えすぎない気楽さをもって、考える」というものだ。思考法の話をしているのに、考えないことをおススメしてくるなんともおかしい本である。そしてそれが面白さでもあるのだ。またしてもタイトルだけで買ってしまったが、運がいいのだろう。私が買う本は面白いものが多い。

 さて、この本は全7つのチャプターから構成されているが、私が特に印象的だと感じたのは、チャプター5の「態度だけでもポジティブであるべき理由」だ。なぜ印象的なのか。それは、実際にやってみて実感したという経験に基づいていると考える。チャプター5では、主に思考と幸福度の関係性について話を進めている。その中で、ネガティブな気持ちになった時こそ笑顔でいるというものがあるのだ。そう、お察しの通り私はこの本を読みながら1時間ほど口角をあげて、ニヤニヤしながら読んでいたのだ。同刻、喫茶店内にいた他のお客さんは、私のことをただの変態と思っていた事だろう。しばらくは著者を恨む。1時間程笑顔を作っていた結果、少しは気持ちが前向きになったように感じた。加えて、喫茶店で本を読んでニヤニヤしている自分に自身が出てきた。著者によると、カンザス大学の研究により笑顔にはストレスを抑制する効果があることが分かっているという。私が実践したのだから間違いない。これを読んでいるあなたも、読みながら笑顔になることをおススメする。気持ちはポジティブになり、私のレビューが少しでも面白く感じられるだろう。ここまでの話では、本当に思考法の本なのか。と疑問を持つ方もいるだろうから、数ある中で1つ、思考寄りの内容をピックアップして伝えようと思う。それは、細かく記憶するよりもざっくり記憶した方が物事の判断が早くなる、というものだ。あなたは何かの判断を迫られたときに、パッと決断できるだろうか。できるというなら、そのまま続けていってほしい。そんなことできないというあなたは、ぜひ覚えて欲しい事になる。人間の脳は情報量が少ないと、処理が早いという研究結果がある。これをもとに考えると、物事の詳細を記憶しておくよりも「あの時こんなことあったよな~」程度に覚えておく方が良いということになる。実際にテスト勉強などをする際も、丸暗記よりポイントを抑えることで高得点をとれるようになる。そんな経験がある方は多いのではないか。これだけ書いてもほんの一部なのだ。興味を持った方は、ぜひ下記リンクより購入をおススメする。

 本の特徴としては、7つのチャプターの中に45の小分類があり、細かく区切って読むことができる。読書初心者にも読みやすい本になっているといえるだろう。また、内容も思考法ばかりではないため、理解しやすい。おススメ度はMAXの★5つだ。


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