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「段取りが良い人」と「段取りが悪い人」の習慣【読書レビュー】

                評価:★★★★☆                    おススメ度:★★★★★ 

 この本のエッセンスは「段取りの良い人は速く正確な仕事をし、プライベートも充実させることができる」というものだ。○○の習慣、というタイトルに目を惹かれてしまう性分なので、仕方ないとは思うのだが「年収1億円になる人の習慣」という著書に続き、習慣シリーズの第二弾といったところだろうか。本書では主に、段取りが良い人は○○、段取りが悪い人は○○といった具合に、比較して書かれているため内容が理解しやすい。そのため、おススメ度は★5つとする。タイトルには書かれていないが、本書で紹介しているのは50個の習慣となる。そのため、1日10個ずつで分けて読むというやり方なんかもおススメだろう。

 さて、私が本書で特に印象的だと感じたのは「段取りが良い人は頑張らず、段取りが悪い人は全力投球する」という見出しだ。これは、著者の使っていた面白い文章技法だと思い、取り上げることにした。今、この見出しを読んで「え、逆でしょ?」と思った方、いるのではないだろうか。著者曰く、これは間違えではないのだ。どういうことか。多くの人が持っているイメージとして「段取りが良い人はとても賢く努力家だ」などと定着していると思う。私自身、そのイメージが間違っているとは考えていないが、仕事を毎日頑張る必要はないと著者は述べている。頑張り屋の人は、これでもかとスケジュールを詰め込むが、それでは割り込みの仕事や急用が入った時に対応出来なくなってしまう。真に段取りが良い人は、休む時間を予定に組み込むことで、急な用事にも対応できるようにしているということだ。では、どのように予定を組めば段取り良く進められるのだろうか。著者が提案していた1つの方法をここでも紹介する。それは「1週間リセット術」というものだ。これは、平日の5日間をそれぞれ午前と午後に分け、計10個の枠を設定するというものだ。著者は、そのうちの8個まで予定を組み込み、残り2つは空けておくのがいいと述べている。そこで、どこの予定を空けるべきか悩みどころではあるが、著者は月曜の午前と金曜の午後、つまり始まりと終わりを空けるのがいいという。確かに、月曜日の午前は休み明けということもあり、かなりストレスに感じる事が多い。そのため、先週出来なかったタスクを片づけるなどの楽な仕事を持ってくるのが良いと考えられる。また、金曜の午後は週の終わりということもあり、ノー残業がベストだと考えられる。そのため、今週できなかったタスクを終わらせるのが良いだろう。終わらなければ無理をせずに月曜に回すこともできるのだ。このように、本書では段取りが良い人の習慣を知ることができ、具体的なやり方も学ぶことができる。

 仕事をスムーズに行いたいという方は、ぜひ購入を検討してくれ。


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