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常識の1ミリ先を考える。【読書レビュー】

 この本のエッセンスは、「日々の生活の中で注目する物事について、少し違う着眼点を持つことが、人々の意識を刺激する企画力に繋がる」というものだ。

 著者の長倉氏は、出版社の編集者として長年本を売ってきたという。その経験から15の講義をこの本に記している。特に印象に残ったのは、10講に書かれている「人間は数字に弱い」ということだ。これはどういうことかというと、ただ商品のメリットが書かれている説明よりも、〇〇第1位と、数字で情報が書かれている説明の方が「よく分からないがすごい」と感じ、印象に残りやすいということだ。長倉氏はこのような数字を使った工夫を本のタイトルや装丁に利用し、読者の目を惹きつけることに成功したそうだ。実際数々のベストセラーを生み出している。

 長倉氏の著書は本人の述べている様な工夫が多く施されており、2時間程で読み終えることができる。まずこの書籍を読み、深く学びを得ることができたのなら、別の書籍も読んでみたいものだ。


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