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自殺未遂、実行まで

7月2日、2日前に買った毒液が家に届きました。
本当にこの時点で飲む気は全くなかったんです。いざという時のために備えておこうと買いました。
なぜちょびっと飲んだだけで終われる液体が900円でネットですぐ買えてしまうのか。

5日。死ぬ気はないとか言っていたのに計画を練り始めます。

14日。ここまでの間に今飲もうかな、あ、今お酒飲んでるから解毒されちゃうな、を繰り返して20日に死のう。決めました。特に日程の理由はありません。


毒液吐いているところを通報されて助かったという実際の事例を見て吐き気止めを買おうとします。
「吐き気止めってありますか」
「吐き気止め?酔い止めとかの?」
「いや、純粋な吐き気止めって...」
ドラッグストアの店員さんとの会話、バレないかひやひやしました。結局、純粋な吐き気は無く、酔った時の吐き気止めを紹介されましたが毒液は一応アルコールに分類されるものらしいので、吐き気止めのアルコールをブロックという文字を見て棚に戻しました。

20日と日程を決めてその日に段々近づいていくと死への恐怖が襲ってきます。
死ぬのを想像して涙するのなんて初めてでした。今まで悶々と死にたいと感じるか、突発的に自殺を図って失敗するだけだったので死への恐怖って無かったです。
後戻りできないかな、自殺やっぱりやめようかなとも思いました。日にちも決めて、遺書も書いて、死ぬための補助のようなものも用意して、だから実行しなければって気持ちが強くて。逃げたい、けれど死にたい気持ちもある。どうしたらいいのかわかりません。
意志が弱くて結局日付になっても1滴も飲めずに終了するのが理想でした。死にたくなかった。というか人生に対して謎の希望を持っていたのかもしれないです。みんなそうですよね

7月20日 20:03
毒液、飲みました。
毒液が真緑で身体が拒否しそうだから誤魔化そうとメロンソーダで割って飲みました。
飲むまで、正直こわくて。なにも頑張ってこなかったのだからここでくらい頑張らなければと目を瞑って一口、飲んで、あとは気合いで、致死量の2.5倍は飲めました。
喉が焼けるように甘くて、思い出すだけで気持ち悪くなります。
飲んだ後、達成感と不安でしどろもどろしてしまいます。もう後戻りできないこわさ、毒液は後遺症がかならず付いてくるものだと思っていたので地獄を味わうか死ぬかそれだけだと思っていました。 前者、後遺症は無いものの地獄を過ごす結末になってしまいました。

救急車が来ます。(自分の意思で呼んでおりません、多方面にご迷惑をおかけしました)
救急隊の方から何を飲んだの?と聞かれ毒液と薬1シートを探しますが薬が全く見つかりません。この時はもうあまり記憶がなくて、ヘニョヘニョになっていたら救急隊の方が ありました!と薬のシートを持って、それで安心して記憶が無くなりました。
途中、救急車の中かICUの中かどこかで「このままじゃ死にます!」と怒鳴られた記憶だけはあります。あ、死ねるんだ。って少し嬉しく思って、だからそこだけ覚えているんだと思います。

自殺、沢山のところに迷惑をかけてしまうのだと理解しました。家で突発的に首を吊ってカーテンレールを折ったのもそう、当たり前のことだけれど自殺に迷惑はつきものです。死にたい時にそんなこと考えられるかよって話だしあまり考えなくていいと思うけれど。経験として学びました。

死にたい気持ちは拭えないけれど、もうそれを行動に起こすのは懲り懲りです。無理せず、頑張らず、生きようと思います。

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