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#1 はじめに揃えておく必要なものリスト(着物編)



お着物はまず裾除けと肌襦袢、次に長襦袢、そしてお着物の順番で着付けていきます。
お着物を着るまでに必要なものをご紹介します。

<必要なものリスト>


・お着物…1
・長襦袢(ながじゅばん)…1
・肌襦袢(はだじゅばん)…1
・裾除け(すそよけ)…1
・衿芯(えりしん) …1
・紐(腰紐・胸紐など)…3〜5
・伊達締め(だてじめ)…2
・足袋(たび)…1
・補正グッズ(タオル・腰パッド・脱脂綿)…適宜


■裾除けと肌襦袢


どちらも洋服で言うと下着のような役割を果たします。特に裾除けは裾さばきをよくし、着崩れを防ぎ歩きやすくする、長襦袢の汚れ防止、下半身の保温など様々な役割を果たします。
上半身に使うものが「肌襦袢」、下半身に使うものが「裾除け」です。肌襦袢は羽織って正面で合わせる形になっており、裾除けは巻きスカートに紐がついているような形をしています。
肌襦袢と裾除けが一体型となったものもありますが、襟抜きを綺麗に仕上げるためには上下が分かれているものがおすすめです。

■長襦袢


裾除けと肌襦袢をつけ終わったら長襦袢を羽織ります。
長襦袢は着物を汗や皮脂から守り着崩れを防ぐための和装下着のひとつです。 半衿を合わせたり、袂からチラ見えさせたりしてオシャレを楽しめるアイテムでもあります。
長襦袢の衿に入れる芯を衿芯と呼びます。
衿の形に合わせた細長い形をしており、衿まわりをサポートしてくれます。
長襦袢をを着るために最低限紐を1本、伊達締めを1つ用意しましょう。
現代ではコーリンベルトをはじめ、長襦袢やお着物を綺麗に崩れにくく着付けるための様々なグッズがありますが、基本をマスターするためにまずは基本のお道具のみを使って練習することをおすすめします。

■お着物

お着物の裾の長さを決めるために使うのが腰紐です。
また、お着物で1番目立つ箇所の一つである襟元を整えるために胸紐を使います。
どちらも美しく着物を着るためにとても大事な役割を果たすため、適切な締め具合を覚えるために何度も練習が必要です。
お着物は自身の身丈より少し長めのものを身につけ、お端折りして丁度いい長さに折り上げるの一般的です。お端折りを整えたら、最後に伊達締めをして、着崩れを防ぎ着付けを安定させたら完成です。

■補正グッズ

補正とは、くびれやお尻など「曲線」がある人間の身体を、「直線」でできた着物にフィットするようにサポートをすることです。
身体の「曲線」がなくなることで、シワやゆるみができず、着物が美しく身体に沿うようになります。
補正で主に使うのはタオルや脱脂綿ですが、市販の製品では腰にあてる専用の腰パットや補正着のようなものも販売されています。
タオルを使う場合には一般的なフェイスタオル(温泉でもらうような薄手のもの)を数枚用意しておきます。
胸元や背中など、より細かい箇所には脱脂綿(薬局で販売されています)を使う場合もあります。
腰パットがあるとお太鼓結びをしたときに帯をきれいに見せることができますが、タオルと紐で代用することも可能です。

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