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Jリーグから頭のおかしい観客をなくす方法



書き出し

Jリーグを見てると頭のおかしい観客って稀によくいますよね

ゴール裏から花火をぶっ放したり、試合後相手チームのゴール裏に殴り込みしたり、わざわざ平日夜に千葉から鹿児島に行ってまで出禁になったり。
Jリーグ界はこれから先、ライト層を取り込んでいかないと先細りしていくだけですから、印象をよくするためにもこういう輩はどうにかしないといけないわけです。

サポーター民度と正規分布

かといって一人や二人やらかした自称サポーターがいたとしてそのチームのサポーター全員がおかしいという話には当然なりません。

サポーターの民度とその割合を表した標準正規分布曲線

上のグラフの通り、サポーターの民度を仮定的に表してみると(右に行くほど民度が高い)、縦線で区切られた一定ラインよりも民度が低い輩の割合はかなり小さいことがわかります。
いわばバグ、TRPGで例えるとファンブルみたいな存在です。
まあサポーターの数が増えるほど(試行回数を増やすほど)ファンブルゾーンにあてはまる人数は増えていきますから、数千人、数万人が集まるJリーグの試合で全員がまともな人間というのは現実的にあり得ないわけです。
それに全員まともならそれはそれでディストピアですし()

では運営に支障をきたし、Jリーグの風評被害となっている連中に対してどう対処すればいいのか考えていきましょう。

1つ目の方法”持ち物チェックの強化”

Jリーグの試合運営管理規程第3条(持ち込み禁止物)には以下の通りに持ち込み禁止物が統一して規定されています。

1.花火、爆竹、発煙筒、煙玉、銃刀類・毒劇物等法令に抵触する物、殺虫剤、ドライアイス、エアガン・バネ式鉄砲、ガスホーン、ビン・カン類、ドローン、調理器具、レーザービーム、ペット(盲導犬、聴導犬を除く)
2.以下に該当すると主催者または主管者が判断した掲示板、立て看板、横断幕、のぼり、旗、プラカード、ゼッケン、文書、図面、印刷物その他これに類する一切の物
・政治的、思想的、宗教的主義、主張または観念を表示しまたは連想させるもの
・差別的、侮辱的な内容、表現を含むもの
・選手やチームを応援または鼓舞する目的が認められないもの
・その他社会通念上不適切な内容と認められるもの
3.特定の会社または営利企業の宣伝を目的として、特定の会社名、製品名等を表示した物(特定の会社、製品等を連想させる物を含むがこれに限られない)
4.前各号に定めるものの他、主催者または主管者が事前に持ち込み禁止を明示した物
5.その他運営担当等または警備従事員が持ち込みを禁止した一切の物(運営担当等または警備従事員が面前で持ち込み禁止を明示した物を含む)

これに基づいてJリーグクラブは観客の入場時に持ち物チェックを行っていますが、不十分と言えるでしょう。
実際、スタジアム内で花火を打ち上げたり、不適切な内容が書かれた横断幕やフラッグを掲げる人がちょくちょく出ていますし、フクアリでも、「えっ、缶ダメなの?俺、酒持ってきちゃったんだけど」「まあ隠せば大丈夫でしょ」みたいな会話を何度か聞いたことがあります。

「だったら持ち物チェックを強化しろ」と思うかもしれませんが、そう簡単にもいきません。
スタジアムが用意できる入場ゲートには限りがありますし、一人に割く時間をのばすとその分チェックの回転率が落ちます。
先ほども書いた通り、頭のおかしい行動をする観客はほんの一部です。そのために大半のまともな観客の負担が増えることがあってはなりません。

となると事前に頭のおかしい観客の奇行を防ぐのはほぼ不可能ということになります。
そうなると、事後に再発防止に努めるほかありません。そこで2つ目の方法です。

2つ目の方法”ブルートフォースアタック”

2つ目の方法は「ブルートフォースアタック」です。
日本語では「総当たり攻撃」と訳されるこの言葉は、もともと暗号や暗証番号などで理論的にありうるパターン全てを入力し解読する暗号解読法ですが、ここでは、Jリーグでもこのように頭のおかしい行動をした観客をしらみつぶしにスタジアムから永久追放することで時間をかけてでもスタジアムの安全を確保していこうという取り組みとしてとらえます。

また、この取り組みにおける罰を厳罰化することで「スタジアムで違反行動をしたら二度とスタジアムに行けなくなる」と観客の脳裏に刷り込むことに成功したなら、潜在的に奇行をしかねない観客を抑え込むことも可能になります。

ただ、この取り組みをする上で問題が1つあります。
それは、誰を追放したのかという情報をJリーグの全60チームで共有しないといけないことです。
現状のままでは、仮にチームAが独自に観客Xをホームスタジアムから追放したところでその観客XはチームBのホームスタジアムには出入りできます。
こうした事案を発生させないためにも、各クラブは入場禁止処分にした観客の顔、名前、連絡先、JリーグIDくらいは共有してもいいのではないでしょうか。
でも、ネットオークションでチケットを買ってしまえばスタジアムには入れるのか・・・

書いてて気づいたのですが、この取り組みはアメリカの犯罪学者ジョージ・ケリングが提唱した「割れ窓理論」に似てますね。
割れ窓理論というのは「軽犯罪を徹底的に取り締まることで犯罪全般を抑止できる」という理論です。元ニューヨーク市長のルドルフ・ジュリアーニはこれに基づく政策を行ったことでニューヨークの治安回復に成功しています。

まとめ

ということでJリーグから頭のおかしい観客をなくす方法について軽く考えてみましたが、やっぱりスタジアムの安全を保つには迷惑行為をした観客をしらみつぶしに追放するしかないと思います。
今流行りの?追放ざまぁ系みたいな展開には絶対にならないと断言できますし()

最後に一つ注意事項ですが、迷惑行為をしている観客を見つけても自分で注意しにいくことはしないで警備員に報告しにいってください。面倒なことに巻き込まれてしまっては楽しいサッカー観戦が台無しになります。

ようつべ版:https://youtu.be/bVW3A2zD0r4
ニコニコ版:https://www.nicovideo.jp/watch/sm43624788

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