マガジンのカバー画像

私的詩集

6
好きで詩を書いています。価値とか世の中の評価とか、まったくわかりません。私的に書いた自身が詩と思えるコトバ達です。
運営しているクリエイター

記事一覧

ごめんね

ごめんね

ごめんね

おとうちゃんにフキゲンな時があって

ごめんね

いつも優しく笑顔で接してあげられなくて

ごめんね

おかあちゃんにもおんなじような
時があって

ごめんね

なのに君のワガママを許してあげられなくて
受け入れてあげられなくて

ごめんね

ミジュクモノで

ごめんね

もっと
成長するね

風

 
 自室にて聴く
 夕食の支度の音
 初秋の鈴虫の鳴き声
 
 窓から入る
 涼しい風が
 夏との別れを告げる
 
 

人の道はね

人の道はね

 人の道はね
 作らなくても
 いいんだよ
 切り開かなくても
 いいんだよ
 ただありのままの
 いいとこ
 わるいとこがある
 あなたのまんまで
 自分の好きを大切に
 前に進めば
 いいんだよ
 振り返ってみてごらん
 ほら
 道ができてるでしょ
 

御守り

御守り

 誰も何も
 傷つけないように
 できるだけ生きよう
 たとえ自分が傷ついて
 真っ暗やみの穴の中に
 落ち込んだとしても
 自分が傷つける行為をしなかった
 ただこの思い気付きが
 そっと自分を温かく包み
 癒してくれるから

自転

自転

 
 夏も終わりに近づいた頃
 夜中に煙草を吸いに
 ベランダに出て
 いつもの椅子に座りました
 煙草の煙が
 雲のように浮き上がっていきます
 それにつられて
 視線も浮かび上がります
 オリオン座が左に浮かんでいました
 それから二時間程して 
 また煙草を吸いに外に出ると
 オリオン座は
 右上の方に移動していました
 頭を左下にもっていくと
 さっきの場所にオリオン座は
 また帰っていき

もっとみる
強がりと強い

強がりと強い

 痛みを感じたとき
 
 痛くないと強がりをしても
 痛みは消えない
 痛みは心の奥底に隠れ
 心に膿を起こすかもしれない
 
 痛いんだ
 受け入れれば
 痛みは痛みと
 ただの存在
 
 存在を無視するフリをして
 心を痛め続けるか
 存在を認めて
 自分をなくさないか
 
 僕は後者を選びたい