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鈴蘭

今日の絵は鈴蘭ですが、今ひとつキレがないですね、もっと可憐な花として描きたかったのですが、白い蛸ウィンナみたいになってしまいました。でも鈴蘭には毒があるので食べてはいけません。

鈴蘭の花言葉は「幸せの再来」など色々ありますが、私は「謙虚」が一番好きですね。うつむきながら咲く小さな白い花にぴったりの花言葉です。鈴蘭は春の花かと思っていたら季語は夏(初夏)なんですね。メーデーの日にフランスでは大切な人に鈴蘭を送る習慣があることから5月1日は「すずらんの日」と呼ばれているそうです。

鈴蘭や会話途切れし帰り道

高校時代、図書館の帰り道、彼女との会話も途切れがちで下を向いて歩いていると可憐な鈴蘭の花が目に入りましたという思い出の句です。図書館とも学生とも書いていないので私の個人的思い出は通じませんが、「鈴蘭」と「会話途切れ」にしとやかさと黙って歩いている若い二人を感じとってもらえれば嬉しいです。何処に行った帰りでも、誰と歩いていても一向に構いません。

雪隠せっちんの鈴蘭のに浮かぶ顔

匂い豊かな鈴蘭の花は昔の思い出をよみがえらせてくれます。淡い青春の思い出は誰にでもありますが、なかなか「幸せの再来」とは行きませんね。便所に飾られた鈴蘭の花はそんな思い出とは無関係、完全に匂い消しですが、それでも私の思い出は消せません。


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