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北野天満宮夏越の大祓

いよいよ梅雨も本番ですね。今日の絵は梅雨らしく水溜まりの絵です。でも水溜まりの絵はなかなか難しいです。ずいぶん大きな水溜まりになってしまいましたが、これ以上直す勇気はありません。

今日は雨模様でしたが、人出が少ないかと思って北野天満宮に行って来ました。実はお参りというより天満宮の前にある「とようけ茶屋」という湯葉や豆腐料理の店が目当てでした。行列が出来る店なので梅や紅葉の季節は混んでいるので行きませんが、青紅葉の季節はそれほどでもないのです。ちょうど夏越の大祓の時期なので茅の輪くぐりの茅の輪が置いてありました。

ぎごちなく茅の輪くぐりし女高生

邪気も無し茅の輪くぐりし女高生


北野天満宮の茅の輪

いつもの通り手水舎に行ったら、コロナ対策なのか柄杓は置いてありません。その代わり手水舎は花手水になっていました。

ぼうふらも遠慮するやら花手水はなちょうず


北野の花手水

お参りのあとは御土居の青紅葉を見に行きました。いつもと較べ赤い鶯橋がやけに赤かったのが印象的でした。補色の緑が赤を引き立てているのですね。

赤い橋埋めるがごとく青紅葉


御土居の鶯橋

ここにいると都会の真ん中なのに森林浴をしている気持ちになります。間違いなく癒やしコースですね。

水無月や癒やし求めて天満宮

梅の雨気も清らかに天満宮


御土居の青紅葉

御土居はもちろん太閤秀吉が京都市内を守る為に洛中を囲った土手のことですが、北野天満宮の西側にあるこの御土居は洛中と洛外の西境なんですね。残念ながら我が家はこの御土居の西側、洛外です。

雨露をピンと撥ねたる青紅葉

小雨の中の青紅葉を眺めていると時々青紅葉の一部が揺れて見えました。あれ鳥でもいるのかなと良く見ると雨露が葉に溜まって落ちる瞬間、若葉がピンと跳ねるのです。まるで葉が露を弾いているようです。露は秋の季語ですが、雨露ならなんとかいけそうです。

青紅葉の御土居散策も歩き疲れて帰ろうとすると出口付近に黄色いきれいな花が咲いていました。見たことがなかったので受付をしていた巫女さんに尋ねてみると「未央柳びおうやなぎ」という花木だと教えてくれました。でもとてもやなぎには見えません。葉っぱが珍しい形で生えていて、十字の手裏剣のようでした。

未央柳

未央柳(別名:美女柳)は仲夏の季語でした。

また来てよ涙で見送る美女柳

これはいくら何でも妄想が過ぎますね。

雨に濡れ祈る姿や美女柳

十字架のような葉っぱから連想して未央柳を修道女にしてしまいました。
実際に見たままを詠うのは楽しいものですね。

水溜まり


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