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亀鳴く

「亀鳴く」は春の季語だそうです。亀の鳴き声は聞いたことがありませんが、春ののどかな昼、又は朧の夜に声が聞こえるように思えるそうです。鎌倉時代から和歌で読まれているので年季が入った季語ですね。この絵は和歌山県の串本海中公園のウミガメです。入り口には巨大な木製の亀が展示されていて、一瞬本物かと思うほどリアルでした。

ウミガメの涙忘れじ生みの浜(季語:うみがめ:三夏)

ウミガメは1回に100個くらいの卵を生みその年の産卵期に3回産卵するそうです。ウミガメのメスが大人になるのは40歳くらいで60歳まで2年おきに産卵するので20年間で3000個の卵を生む計算になります。つまりオスとメスが同数の個体を維持する為には1500個卵から最低でも1匹は大人にならないと全体の数が減っていく訳です。実際は卵と子亀の間にほとんどが他の動物に食べられてしまい3000から5000個で1匹しか生き延びないという説もあり個体数は減り続けているのです。

銭亀の頭つつきし子らの声(季語:ぜにがめ:三夏)

説明のいらない、そのまんまの句ですね。昔はよく買って来た銭亀を洗面器に入れて遊んでいました。本当は銭亀が首を引っ込め、同時に子供も手を引っ込める場面にしたかったのですが実力不足でどうにもうまく行きませんでした。

故郷の池の岩陰亀鳴けり(季語:かめなく:三春)

実家の庭には滝や岩を施した池がありました。そこに鯉はいましたが亀はいなかったかも知れません。まあ元々亀は鳴かないので全部架空の句になってしまいました。

亀の子や親亀に乗り甲羅干し(季語:かめのこ:三夏)

どこがで見たことはある景色ですが、親亀の〜背中に子亀を乗せて〜の方がはるかに馴染みですね。

ふざけたところで、今年も最後になりました。私の拙い投稿を読んで頂き本当にありがとうございました‼️
皆様、どうか良いお年をお迎えください😀


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