山本山のおばあちゃん
奥琵琶湖にある山本山と言う小さな山にこのおばあちゃんは住んでいます。そうおばあちゃんとはこの大鷲のことなんです。前から一度詠いたいと思っていたのですが、鳥と言えば橘鶫さんがいらっしゃるのでなかなか描く勇気がありませんでした。
山本山のおばあちゃんはネットで見るとまだ健在なようですが、確認された期間だけでも21年間は生きています。大鷲の自然界での寿命は20年から30年なのでやはりおばあちゃんですね。
いざ俳句にしようとするとおばあちゃんと言う訳には行かず、やはり大鷲か鷲で行くしかないでしょうね。さてと鷲は冬の季語ですね。
日の暮れて山本山に戻る鷲
毎日琵琶湖で餌を探している山本山のおばあちゃんは夕方になると必ず山本山に戻って行くそうです。決まったねぐらがあるのでしょうね。
天に羽根広げる鷲はおばあちゃん
山本山のおばあちゃんは大空をゆっくりと羽根を広げて餌を探しています。その姿はとてもおばあちゃんには見えません。
湖面静か杭を掴みし鷲の脚
おばあちゃんは湖面に突き出た杭の上に止まって辺りを眺めています。いつ動くのか、しかしじっとして動かず、こちらの方が根負けしてしまいました。
鳥が飛び鳴くも動かぬ鷲一羽
同じく杭の上のおばあちゃんですが、餌にもなりそうな鳥が飛んで来ても飛び立っても、ガ~ガ~鳴いても、鳴かなくても、我関せずのおばあちゃんでした。いつ餌を取っているのだろう。
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