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巽橋ことし最初の雪催い

今日は雪景色の絵ですが、説明はいらないので俳句のみです。

塾帰り懐炉かいろ代わりの缶コーヒー

夕暮れ時、塾蹴りの学生が自動販売機で買った温かい缶コーヒーを懐炉代わりにして手を温めているというどこにでもある冬の風景です。懐炉が季語になります。

巽橋たつみばしことし最初の雪催ゆきもよ

巽橋は京都祇園白川に架かる小さな橋です。辰巳神社にお参りした舞妓はんがそろそろご出勤の時間です。空はどんよりして今宵は雪が降るかも知れません。。

ほろ酔いの足元照らす雪明り

だいぶ夜も更けてお客さんはほろ酔い気分の千鳥足でお帰りです。もうだいぶ雪が積もって来ました。でも「照らす」と「雪明り」は重なっていますね。それに「ほろ酔いの足元」の9文字はいかにも長いです。「千鳥足」だと5文字なので、その分で場所の情報が入れて見ます。

千鳥足街はネオンの雪明り

ほろ酔い気分のオジサマ方が歩いている繁華街はネオンの灯りが雪に反射して美しい道に変身です。でもネオン街とすると祇園といってもビル街の方になりますね。やはり情緒のある花見小路に戻りましょう。

千鳥足花見小路の雪月夜

祇園に雪明りは似合いそうですが、実は余り雪が積もるイメージがありません。細雪がゆっくりと降って来るところを月が照らすくらいですね。尚、雪月夜はキゴサイでは雪の子季語ですが、角川歳時記には載っていません。

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