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秋澄むやトースト噛じる音軽ろく

京都にはパン屋さんがたくさんあります。それなのにお洒落なパン屋(最近はブーランジェリーと言うのかな)が次々とオープンして昔ながらのパン屋さんと共存しています。京都人は店や家で朝から仕事をする人が多く、朝は忙しいのでサッとパンで済ますからパン屋が多いと言う話を聞いたことがあります。ラーメン屋が多いのは学生が多いから、焼肉屋が多いのは在日韓国人が多かったからとかそれぞれに説明はいろいろです。でもパン屋、ラーメン屋、焼肉屋の数が多いのは間違いないですね。パンの話に戻すと食パンの切り方は厚目の5枚切りが人気のようで、スーパーの棚に6枚切りは沢山残っているのに5枚切りは売り切れということがよくあります。やはり朝から働く人はボリュームが大事なのでしょうか?(いや京都だけでなくどこでも朝から働いていますね。)私は働いていないですが5枚切り派です。

京都には「志津屋」と言うチェーンのパン屋があります。ここで一番有名なのはカルネと言う少し堅めのロールパンで作ったサンドイッチで中身はハムと玉葱だけです。それなのにこれが病みつきになるくらい美味しいのです。なんとも不思議が気がしますが、多分ちょっと酸っぱい味付けに秘密があるのでしょうね。ドイツ風の堅めのサンドイッチなのに名前はフランス風(カルネはフランス語で手帳の意味)食べたことのない方は京都駅八条口にもお店があるので是非一度お試しください。店によってはイートインスペースもありますよ。

秋澄むやトースト噛じる音軽ろく


トーストを食べた時のサクッと、いやパリッとした音が澄んだ秋の空気に心地よく響いているという句です。さあ明日も元気に出勤しましょう!

空高しあんぱん頬張り飛び出す子


お昼のあんぱんを食べる時間も惜しいとばかりに外に遊びに出かける子供の姿でしょうか?それとも外回りの営業マンがパン屋であんぱんを買い、そのままかじりながら次の訪問先に向かう姿でしょうか?いやいつまで経っても同じことをしている「せからしい」私の姿ですかね。結局知らない「子」にしました。

寒風かんぷうにカルネ買いにく河原町


寒風の吹く寒い冬でも美味しいカルネの為ならと上着を着込んで河原町の「志津屋」まで出かけたと言う句です。いやいや、ただ「か」を使いたかっただけですね。今日はカルネの絵を描けばよかったと今ごろ反省です。


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