見出し画像

揚羽蝶

普通の蝶々は春の季語ですが、揚羽蝶だけは夏の季語になっています。別に揚羽蝶は夏だけ飛んでいる訳ではなく春にも飛んでいますが、夏の揚羽蝶は春の揚羽蝶より一回り大きいそうです。やはり大型の揚羽蝶は夏ということでしょうか。

家紋でも織田信長が旗印に揚羽蝶の紋を使っていましたね。元々平家の家紋ですが、織田信長は平家の末裔と称していたのでこの揚羽紋を使ったのでしょうね。織田家には木瓜紋という正式な家紋があるのですが、信長は足利の源氏の後に天下を取るのは平家だと信じていたようで自らも平信長と称していたそうです。ちなみにこの揚羽蝶の家紋の家はほとんど東海地方のようです。

揚羽蝶母の背中で一休み

栃木の田舎に住む両親は元々は葛飾の下町育ちなのですが、田舎生活が気に入ったようで庭いじりが大好きでした。母の背中に揚羽蝶が止まっていても全然気にせずに草むしりに没頭していましたね。

汽車の音黄色い花に黒揚羽

祖父母の家は松戸という千葉県の小さな町でした。今では東京への通勤者がたくさん住んでいて東京の郊外といった感じですが、私の子供の頃は田舎そのものでした。夏休みには山(当時私は山だと思ったのですが、実際は丘にもならない程度の鎮守の森ですね。)でセミを採ったり、カブトムシを探したりと楽しい思い出ばかりです。当時、常磐線はまだ蒸気機関車が走っていて長閑でしたね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?