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長良川

長良川は鮎屋で紹介しましたが、もう一度登場です。この絵は鵜飼舟が並んでいる昼間の長良川です。長良川の上流は流れも早く岐阜市をゆったり流れる川とは違う趣があります。そして川沿いには関市、美濃市や郡上八幡など素敵な街もあります。

クレソンの食品サンプル臭い嗅ぐ(季語:クレソン:三春)

食品サンプルは郡上八幡出身の岩崎さんが戦前、大阪で事業化したものですが、戦時中に製造禁止となり地元に戻った岩崎さんはその後も諦めず今では郡上八幡は食品サンプルの町になっています。クレソンも食品サンプルなので季語となるのか微妙ですね。なるべくサンプルらしくない食品を選んで見ました。

長良川水飛ばし行く舟涼し(季語:すずし:三夏)

長良川鉄道に乗って川沿いに上って行くと山が深くなるにつれ谷も深くなり、素晴らしい渓谷が続きます。最近ではラフティングも盛んになったようです。

旧友と朝まで踊る郡上かな(季語:おどり:初秋)

盂蘭盆に行われる郡上祭は徹夜で踊り続けるそうです。都会に出た若者たちも地元に帰り仲の良かった友達と踊り明かしているのかなと想像しての句です。季語は名詞みたいですが、一茶も踊るを使っているので踊りではなく踊るに挑戦。踊ではなく郡上祭を季語と言う手もありますが、徹夜で踊る郡上の人たちを強調しました。

冬の月置きし包丁光りおり(季語:ふゆのつき:三冬)

関市は刃物の産地として有名です。そこから発想を飛ばし、夕飯の支度をしている日暮れの台所で母が、ふと手を止めたの見ての1句です。

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