見出し画像

八坂神社

この絵は八坂神社の正門を神社側から見たところです。ほとんどの人は私の知っている正門と何か違うと感じられると思います。実は四条通りから見える有名な門は西楼門と呼ばれる脇門で正門は神社の南側にあるのです。今では四条通りが八坂神社の参道のようになっていますが、昔はもちろん正門の前に参道がありました。その名残りなのが当時の参道にあった二軒茶屋の一つ「中村屋」で、室町時代から現在に至るまで480年以上同じ場所で営業を続けています。

基本的に神や天皇は北に居て南を向いているのです。その為、地形が許せば正門は南にあり、北に向かって祈るのですね。ということでこの絵は南を向いた神様目線ですね。

八坂神社の主祭神は素戔嗚尊すさのうのみことでまたの名を牛頭天王ごずてんのうと言います。祇園祭もこの神社の祭礼で夜の街祇園ももちろんここから始まっています。斉明2年(656年)に高麗から来日した入利之いりしが新羅国牛頭山ごずさんにいた素戔嗚尊をこの地に奉斎したことから八坂神社は始まるそうです。

祇園会を気にもかけない京生まれ(ぎおんえ:晩夏)

京都の人は誰でも祇園祭を楽しみにしているのかと思ったら、エアコンの取り付けにやって来たお兄さんはお祭りなんていつでもやってるし、大抵は仕事してますねとあっさりしていました。う〜ん!そんなもんか!と京都に来たころは感心していました。でもその後の経験では京都生まれでも色々あるようでお祭り大好きな人はもちろん多いですが、洛中の古い京都を毛嫌いする人や妬む人、京都には戻りたくない人などいろんな人がいました。

外人が山鉾曳くや河原町(やまほこ:晩夏)

祇園祭の山鉾は小さな町ごとに出るので町によっては山鉾の曳手が足りなくなり学生さんのバイトなども使っています。もちろん留学生もオーケーです。今ではテレビを見るといろんなお祭りに外人さんが参加しているようですが、京都のお祭りも決して例外ではありません。

まだ祇園祭の季節ではないので散歩がてらの今の俳句をひとつ

仁和寺の緑の池に五重塔(みどり:初夏)



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?