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新涼

この絵はバイカル湖の景色です。行ったことはありませんが、木材担当の友人が暮らしていた場所ではあります。楽しかった思い出を聞いたこともあり、決して厳しい環境だけではなかったようです。そう言えばモスクワから見るとバイカル湖の先はシベリアと言うことになるらしいです。

「涼し」は夏の季語で風鈴や夕涼みなど暑さの中で感じる涼を表していますが、新涼は秋になり本当の涼しさを感じた時の涼なんですね。新しい涼と言う言葉が何故かとても新鮮に響きます。でもまだ暑いのでなかなか新涼の気分になれません。そこで初秋の季語を使い徐々に進めたいと思います。

庭木刈りテーブル置いて誕生会


「庭木刈り」が季語です。本来なら夏の間に伸びた庭の木々を刈り取って気持ちのいい気配を詠うところでしょうが、この句は娘の誕生日の前に庭をきれいにしてテーブルを出したという句です。豪州では大勢の友達を呼び庭で誕生パーティーをすることが多かったです。たまたま娘の誕生日は8月で時期はピッタリなのですが、実は豪州ではそんなに寒くはないけれど冬なんですね。

ともり灯が映す家路の夜会草


「夜会草」は夜顔のことで初秋の季語になります。駅を降りて家路を急ぐ私、街灯が明るく夜顔を照らし出しているという情景です。でも街灯にしては頼りない電灯なので「ともり灯」にしました。夜会草の影まで想像してくれたら嬉しいです。

新涼や公園巡り遠回り


少し外を歩いても気持ちのよい季節となり、せっかくだから少し回り道をして公園を抜けて帰ろうかなと思ったそんな遠い日の思い出です。決して早く家に帰りたくないという訳ではありません。


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