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ビール手に病気自慢の同期会

4年振りに会社の同期会を老舗のビアホールでやりました。禿げや白髪のお爺さんがマイク片手に私はこんな大病を患った、俺は癌で肺を切った、いやいや俺は前立腺を全部取ったぞと病気明けとは思えない元気さで話していました。難しい病名をすらすらと医者のように話したり、病気の症状を専門家のように説明してくれたりと何故か嬉しそうで、みんなこの病気になったら俺がいい医者を紹介してやるぞと意気軒昂でした。

話の途中で野次が飛ぶとそうだそうだと囃す奴、待て待てまず話を聞こうとなだめる奴もいて、うるさいことうるさいこと。幸い歩み寄れない政治や宗教のことではないので掴み合いの喧嘩はありません。普通はこの歳になると孫の話でも出そうですが、そんな話は一向に出て来ません。蛇足ですが、まだ現役でマンションの管理人をしている奴がいてたまたま私の大学の部活で一年先輩の人が自分の担当するマンションに住んでいるよなんて貴重な話も聞けました。

ビール手に病気自慢の同期会

ビール飲む同期の話微細なり

歳を取ると最近のことは忘れても、昔のこととなると微に入り細に入り覚えているものです。「あの時、お前なんて言ったか覚えているか?」なんてもういいよと言うくらい聞かされます。


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